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必要な店

昨日の続きみたいなやつ。

お店が必要とされる為に何をしてきたか。

特別な事はしてません。

ただ、変わらない選択をしました。

営業日数だったり、時間だったり。

朝開けて、夜閉める。

それを毎日。

頭では色々考えてたと思うし、その色々を当時は書いてたと思うけど、変わっちゃいけないとも思ったんです。

そもそもを考える。

なんで休みの無い営業にしたんだっけ。

いつ来ても開いていて、いつでも飲める。

そんなお店を作りたかったんじゃないか。

それって、コロナだったら変わるのか。

いや、変わらん。

なんならより求められるんじゃないか。

どこもかしこも営業日が不安定になり、営業形態を変える所も珍しくなかった。

でも、調べるの面倒じゃん。

もやもやしてたり、うだうだしてたり、うつうつしてたり。

家にいても息が詰まる時、ふらっと散歩してコーヒーでも飲みに行くか。となる。

そして店の前に着いて肩を落とす、『本日休業』の文字。

凹むでしょ。

他のコーヒー屋に行こうともならないんじゃないか。

憂鬱だった一日をどうにか乗り越える為に行ったはずなのに、裏切られる。

これは駄目だよな。

ちゃんとやらなきゃ。やり続けなきゃ。

それの積み重ねが信頼を生む。

その結果が今出ている。

投資の神様、ウォーレン・バフェットの名言で、「ゆっくりお金持ちになりたい人なんていないよ」。

という言葉がある。

投資の対象、方法を公開してるのに、なぜあなたの投資手法を誰も真似しないのか。

そんな質問を受けた時に、返した言葉です。

これに近いんじゃないかな。

ゆっくり人気になりたい店なんてない。

言ってたとしても、心のどこかで早く売れたいと思ってる。

だから近視眼的なテクニックやハックや流行に飛びついてしまう。

それで売れたとしよう。

飲食は売上と労働量が比例する。

簡単に言うと、売れると疲れる。

すると、休みをとろう。時間を短くしよう。人を増やそう。

と、なる。

決して間違った選択ではない。

でも、それでどうやって信頼を積み重ねるんだろうか。

一見さんをぐるぐる回すビジネスだったらそれでいいけど。

まあいいか。

よそはよそうちはうち。

僕のやりたい事はこっちではない。

ゆっくりでいい。

少しづつ信頼を積み重ね、常連さんを増やし、顔の分かる人の生活の支えになれれば。

必要とされる店って書いたけど、誰しもにではないんです。

誰かにとって必要なお店であれたらそれでいいんです。


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