ぬるいうどん、冷たい天ぷら
寒い。
12月に入ってから急に寒い。
気温の変化は客足を遠のかせる。
季節の変わり目でいつも思う。
「寒くなるとコーヒーを飲みたい人が増えるんじゃないですか?」
こんな事を言うお客さんがいる。
一理ある。
でも、それ以上に人は外に出なくなるのだ。
夏と冬は暇になる。
毎年の事。
人間はどこまでいっても動物なのだ。
寒くなると温かい物が食べたくなる。
昨日、無性にうどんが食べたくなり外食をしました。
本気で始めた人が、気がつけば大きな会社に売却し、出店しまくってるお店。
昔の評判は良かったけど、今はどうなんだろう。
味の感想は置いときます。
そんな事よりもの事が起きたので。
うどんがぬるい。
鳥の天ぷらは冷たいと言ってもよかった。
嫌な予感はあったんです。
オペレーションがうまくいってない事は、お店の荒れ具合で確認出来たので。
でも、流石に商品ぐらいはしっかりしてると思ったんです。
チェーン店にしたからこそ、オペレーションはマニュアル化されてるから大丈夫だろうと。
でも、分かった。
結局は誰が作るかなんだよな。
どれほどマニュアル化しようが、どれほど均一化しようが。
これでいっか。
そう思ってる人がいると、まともなものは出てこない。
(こんな気持ちだったのか分からないけど)
(でも、食べた僕はそう思ってしまった)
作る人、提供する人。
過程は分からないけど、昨日のうどんは最低でも二人の手を渡って提供されました。
でも、その二人は器の冷たさや、湯気の立ってない麺を見ても提供していいと判断した。
どれほどの時間放置されてたか分からない鳥の天ぷらを、当たり前のように器によそっていた。
これならきっと人はいないほうがいい。
人がいるから気になってしまう。
どんな考えで作っているのか気になってしまう。
なぜ、こんなオペレーションを許しているのかと考えてしまう。
運営会社はどこだっけ。
創業者はもう関わってないんだっけ。
色々な事が頭をよぎり、その度にまずく感じる。
ぬるいうどん、冷たい鳥の天ぷら。
それらを胃の中に収め、外に出ると冷たい雨。
温まるはずだったんだけどな。
今日は丸亀にしよう。
熱々のうどんを今日こそ食べるんだ。