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当店でチョコレートミントラテが何で生まれたのか

今日から発売の『チョコレートミントラテ』が何で生まれたのかを書こうかと。

まず、正直に言うと僕はチョコミント味の物をほとんど食べません。

というのは、物心ついた頃からの母からの刷り込みです。

たしか小学校低学年の頃、この時期になると近所のプールによく行ってました。

プールに行った時にプール以上に楽しみだったのが『セブンティーンアイス

これを食べる為に行ってた気がします。

そこで毎回違う味を楽しんでいたのですが、そこで出会ったのがチョコミント。

あの見た目は幼心に食べてはいけないんじゃないか。

と思わせるものがありました。

水色に黒のドットなんて食卓で見た事ない。

そこで母に聞いた記憶があります。

僕「チョコミントってどんな味?」

母「歯磨き粉の味やで」

間髪入れずに返ってきました。

そうなんです。母親は関西人なんです。

そんな話じゃないですね。

歯磨き粉の味

アイスを食べるという貴重な一回を歯磨き粉味に使う勇気が当時の僕にはなかった。

そこからは食わず嫌いです。

チョコミント=歯磨き粉

この方程式が確立しているので挑戦をしようともしないまま大人になりました。

っで、このお店を始めて2年目に『ミントラテ』の提供を始めます。

物凄い量のサンプルを取り寄せた中、全然期待をしていなかったミントに感動したのを今でも覚えています。

牛乳とミントは相性が良い。

これは新鮮な発見でした。

ただ、ミントラテの提供をしているとよく起こる事があります。

「ミントってチョコミントの事ですか?」

「ミントを頼んだのにミントの味がしない」

これは本当に予期してなかった。

はっきり言うと僕にはさっぱり意味の分からない言葉だった。

“ミント”しか書いていないのに”チョコミント”の訳がなくないか?

ミントの味がしない? それは商品のせいじゃなくて…これは言うのはやめておこう。

何でこんな事が起こるのか考えました。

というかちょっと心当たりがありました。


人は見た目で味を想像し判断する。

人はミントだけを食べる機会が少ない。(特に若い人)


この2つが大きな理由なんじゃないかと思ってます。

だから当店のミントラテを飲んでも分からないのかなと。

どうしようかな…

というのは、チョコミントを作るのは簡単です。

なので、どうしようかなと思ったのは気持ちの部分。

チョコミントはここ数年ブームになってしまっている。

そこに乗っかるのってどうなんだろう。

もう一つは見た目だけの消費のされ方になってしまう気がするという事。


ブームに乗っかるは置いといて、二個目のやつ。

僕は過去に何度も書いているのですが、写真を撮ってもらう為に商品開発をしていません。

どんな人にも出来たてを早く飲んでほしいと思っています。

それが例え取材であれ、有名なインスタグラマーであれ。

いつまでも写真ばっかり撮ってる光景を見ると作っている事が虚しくなる。

でも、きっとお客様が望んでるようなチョコミントを作ろうとすると、否が応でも見た目がよくなる。

それの何が駄目なんだって思いますよね。

でも、悩むんです。


っで、作ろうと思えばいつでも作れたし、きっと売れるだろうとは思っていても無視してました。


でも今年はやるかと思った訳です。

なぜかというとコロナのせい。


売上を作らなきゃって理由じゃなくて、今年は自分が作りたいって気持ちよりもお客さんが望んでる商品を作ってみようと思ったのです。


気軽に外出が出来なくなり、カフェに行く事が当たり前じゃなくなったので、少しでもお客さんの気分が上がるものを作ろうと思ったのです。

って事で、作ったチョコミント。

やはり見た目が良い。

一応見た目だけと思われそうなので、これだけは書いておきます。

上に乗っけたミントの葉。

これはただの飾りではありません。

ミントの葉は少し潰すと香りがでます。(潰しすぎると青臭さがでるので注意)

なので、飲んでる途中にミントの葉を少し潰すと味の変化が楽しめます。

これはフレッシュネスバーガーの『モヒートジンジャーエール』から着想をえています。

逗子駅のフレッシュネスで初めて飲んだ時は感動したな〜。


カップの周囲に這わせたチョコレートソース。

これも味の変化の為です。

飲む場所によってチョコレートの濃さが違います。


僕は味の変化が楽しめるドリンクが好きなんです。


過去の思い出と体験、今年の情勢と気分が合わさって出来た『チョコレートミントラテ』

是非お試しを。




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