楽な仕事と人と商品の齟齬
「やっぱり僕の仕事は楽なんです」
仲良しのパン屋さんと話してた時に、つい口から出た言葉です。
謙遜でもなく、卑下でもない。
事実なので。
というのは、このパン屋さんは作るんです。
ペーストやらフィリングやらジャムだったりを。
それに比べてうちなんて、、、
これは卑下ですね。
憧れはするけど、出来ない事は出来ません。
知識も設備も時間も無いので。
豆を仕入れ、牛乳を仕入れ、シロップを仕入れ。
カフェの仕事って簡単でしょ。
仕込みの時間なんて一部の商品でしか発生しないからな。
そりゃストレンジャー・シングスも観れるわけです。
そんなこんなで楽な仕事だなってのは僕の中にはずっとあって。
楽だからこそ差別化が出来ないんだろうなと思っていて。
そこを考えて真剣にやってる所に人は集まる気がしていて。
そのアイディアは既に浮かんでるから、早くも来世に期待してるんですが。
違う違う、何を書いてるんだ。
楽な仕事だからこそ出来るのが今の運営方法でして。
これを自覚してやれてる自分を褒めてあげたいのです。
卑下するだけじゃなくてね。
たまには褒めないと。
そんな話でもなくて。
同じような業種でも僕とはやってる事が対極にいて、その人が憧れる事ってなんだろう、出来てない事ってなんだろう。
これを考えると、現場に立ち続けるって事しかないと思ったんです。
情報発信や経理や交流会も仕事だって言う人がいて、たしかにそれは仕事なんだけど、なんだかなと思っていて。
今の時代、どのお店も代表の顔ってでてるじゃないですか。
雑誌やテレビやSNSでもその人が出てくる。
でも、それを見た人が店に足を運んでも会える確率って低くて。
ミッションとか、フィロソフィーとか、ヴィジョンとか。
あらゆる媒体で代表は偉そうに語るんです。
(別に偉そうじゃない人もいる)
(僕がそういう目で見てるだけ)
それをスタッフに教育して、店で体現してます。と。
そんな事を言われても、僕は全然納得してなくて。
というか、これってお客さんが望んでる事なのかと思っていて。
偉そうな事を言ってる人に作ってもらいたいし、その人から買いたいんです。
その時に、人と商品に齟齬が無かったら感動するんじゃないかと。
そこで初めてファンになるんじゃないかと。
・・・・・
まずいな。
冒頭で楽な仕事って書いたのを後悔してるぜ。
こんなハードルを上げてしまって大丈夫なのだろうか。
人と商品の齟齬!
なんて書いてしまった。
あれよ。
言葉の綾よ。
さあ、今日も頑張って働くか。
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