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店主の考え

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#常連

味だけで、雰囲気だけで

何人の常連さんがいなくなり、何人の常連さんの頻度が減り、何人の常連さんを奪ったか。 昨日、「世はまさに戦国時代」みたいな事を書いて。 常連さんに言われました。 「近くにコーヒー屋が出来ただけで、常連さんも来なくなるんですか?」と。 ええ、来なくなります。結局は利便性なのです。 「人でしか差別化出来ない」 僕は昔からこんな事を書いているのですが、これは事実でありつつも願望に近いものでもあり。 悲しいかな、響くのは2割程度です。 そうでなければ、あのコーヒー屋も、

店が多すぎる

少なくとも店を増やす事だけが正解ではないと思うのです。 他にも理由がありますが、それはまた明日。 という事で、昨日の続き。 店が多すぎる。 以上。 ごめんなさい、ちゃんと書きます。 飲食店全般がオーバーストアと言われてますが、特にカフェ。 参入障壁の低さ、初期投資の低さ、物件取得の容易さ。 うちの店周辺のカフェの多さは散々嘆いてきたのですが、きっと他のエリアでも起きていて。 ふと、この歌詞を思い出しまして。 うおーとなってます。 (どんな感情?) お客

もしかしたら

お昼までは常連さんが多いんですが、日が落ちるとテラスに人がいないどころか、ほとんど人は来ません。 昨日、こんな事を書いて。 12月〜2月までは、例年こんな感じです。 17時に閉めてもいいぐらいで、毎年悩むんですが、営業時間を変える事はなくて。 オーナー兼プレイヤーの悪い所がでているのです。 去年までは、18時代に常連さんが来ていたので開けてました。 週に2度の人が1人、週に1度の人が1人と。 今はそれぞれに理由があって来れなくなってしまったので、開ける理由は無く

なぜ差が出るか

”「お前が受けるサービスの質は、お前の態度と俺の気分次第だ」” 僕も接客に難ありと書かれた事がありまして。 記事を読んでもらうと、新規のお客さんと常連さんとの対応の差。期待値との差。最後はお客さんの被害妄想であると結ばれています。 冒頭に引用した言葉は、スコットランドのあるパブに掲示された張り紙に書かれた言葉みたいで、最高だったので引用しました。 良いサービスを受けたかったら、良いお客さんであれ。 胸に刻んどいてください。 世の中には、常連さんと一見さんの対応の違

いつもの人のいつもじゃない時

昨日、いつもと違う時間に来てくれた人がいて。 「珍しいですね、どうしたんですか?」と、僕。 「やっぱり我慢できなくて」と、お客さん。 (何で我慢しようとしたのかは聞かない) (愚問) これはなかなかぐっとくる言葉でした。 あと一時間で仕事が終わるのに、その一時間を乗り切る為に寄ってくれたみたいで。 お店冥利に尽きると言いますか。 こんな使われ方をしてもらえるのは幸せだなと。 あと、僕がいる意味も再確認出来て。 その人が何曜日に来て、どの時間に来てるのか。

出会いと別れと連休と

4月も終わりという事で、今年も沢山のお別れがありました。 毎年の事なんですが、慣れる事はなく。 卒業、就職、転職、転勤、引っ越しなどなど。 皆さんに「行くな」と言ってみたんですが、そんな言葉は聞いてもらえず。 毎週会っていた人、毎月会っていた人がいなくなるというのは、殊の外寂しいのです。 ただ、皆さん口を揃えて言ってくれる事がありまして。 「また来るので、お店は続けててください」と。 社交辞令だとは思わないぐらいの関係性を築いているので、真に受けようと思います。