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店主の考え

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2023年12月の記事一覧

今年もお世話になりました

昨日、今年で2番目ぐらいに忙しく、驚きまして。 「なんでこんなに忙しいんですか?」 「いや、俺も知りたい」 常連さんとこんなやり取りをして。 ただ、年内最後の挨拶に来てくれた人の多さに、人知れず喜びを噛み締めていたのです。 noteでもちょっとした脅しの文章を書いたしな。 あれが利いたのかもしれない。 「エイジさん、今年は厄年でしたね」 こんな事も言われ。 年始に自転車が盗まれ、この数ヶ月は家賃の値上げで頭を悩まし。 数々の別れがあり、知らぬ間に来なくなっ

潰れない条件

今日はこの記事から。 うちのお店からも近く、何度か足を運んだ事のある「bar bossa」の林さんの記事です。 言わずもがなですが、良いお店です。 その中で、バーテンダーの師匠である中村悌二さんに、潰れないバーの条件を教えていただいたみたいで。 今でもこの教えを林さんは守られているそうです。 奇しくも、うちもこの条件を満たしていて。 僕は誰かに教えられた訳ではないんですが、そしてそれを誇りたい訳でもないんですが、この教えはもっと広まってもいいと思っています。 い

下手くそなりの解決方法

喜ぶのが下手なので。 昨日、こんな事を書いて、だから意識してる事もあって。 もう、口に出してしまおうと。 感情の爆発。 なんてのは僕には出来ないんだから、口にしよう。 ありがとう、嬉しい、美味しい、、、 相手が受け取った時にネガティブな言葉でないならば、言ってしまおうと思うのです。 これはお店をやってから気がついた事で。 お客さんから感謝の言葉をいただく事があるんですが、その時の感情は決して悪いものではなく。 恥ずかしさはあるけれど、嬉しさもあり。 僕みた

学ぶのではなく、考える

「本を読んで何かを学ぼうと思っている。そうじゃなくて、大事なのは本を読んで考える事」 東浩紀さんが、この対談で仰っていて。 本を読む人と読まない人の差はこれだ。と、なったのです。 読み方を知っている、楽しみ方を知っている。 技術書とかは別だけど。 小説を読んでいる時、次々に考えるんです。 この後の展開はとか、この話のオチはとか、会話の返事とか。 思ってる通りの時もあれば、裏切られる事もあり。 どちらに転んでも楽しく、これは本だから起きる現象のような気がしてます

無料でドリンクを飲ませる訳

前の会社では、休憩の度に無料でドリンクが飲めました。 9時間拘束、1時間休憩を例にすると。 出勤前、15分休憩、30分休憩、15分休憩、退勤後。 5杯も無料で飲めるのです。 4月に入った大学生は、夏頃になるとこの危なさに気がつきます。 肥える。 甘いものばかり飲むとこうなってしまうので、気をつけましょう。 そんな話をしたいんじゃなくて。 無料で飲める意図として、お客さんに説明できないといけないという理由があります。 そうでもしないと、お金を払って好きでもない

9年目も変わらずに

9年目が始まりました。 昨日は沢山のご来店ありがとうございます。 師走、平日、寒波。 12月は厳しい条件が揃う為、例年暇になるんですが、周年日だけは別で。 いやはや、ありがたい。 本当に。 休みをとってくれる人がいたり、仕事終わりに駆けつけてくれたりと。 いやはや、どうもどうも、ありがたい。 「愛されてますね」 昨日、こんな声をかけてくれる人が多く、そんな声をかけられるようになると思っていなかったから驚きで。 (愛されて育ってきてないから) (悲しい過去

8周年

本日、当店はお陰様で8周年を迎える事が出来ました。 今まで一度でも来てくれた方々、ありがとうございます。 あなたのお陰です。 お店を続けるのに必要なのは、人、物、金。 人は、僕と相方。 物は、ラテ。 金は、お客さん。 うーん、なんだろう、直接的に書きすぎてるな。 でも、それが良い所でもあるか。 (自分で言うな) 8年も続くと思わなかったからこそ、ここまで来れた気がします。 26歳で店を開けた時、借金は650万円。 貯金が150万円ほどあって、そのほとん

大切なのは定性の部分

今日はこの対談から。 ”「食べていけるだけで幸せ」という基準があって強いよね。” こんな言葉が出てきて、そうそうそれそれ。と、なりまして。 多分、前にも書いてるんですが、僕は幸せのハードルが低いのです。 月の食費は1万5千円で、ここには交際費も含んでいて。 時期によっては超える事もあるんですが、基本お釣りがくるほどで。 遊興費は、ネットフリックスとアマゾンプライムとニューズピックスで、これらが月に3000円程度。 ざっくり家賃+2万円で僕の生活は完結します。

現在を引っ張り出す事によって、未来も引っ張り出す

「現在を引っ張り出す事によって、未来も引っ張り出す」 何の事を書いてるのでしょうか。 「自分がいなければお店が回らなくなってしまう」 これはバイトリーダーの事です。 有り難い時もあれば、迷惑な時もあり。 お局様はこうして生まれていきます。 (男もだけど) 僕も数々の店舗を転々とし、数々の先輩を見送り、僕自身も去り、その後の経過を見ると、大して変わらない事がほとんどで。 離職率に少し影響が出る程度。 売上は基本的に変わりません。 人は同じ所にずっといると腐り

倫理観よ

「コーヒーショップ開業で失敗しない心得」 「WEB媒体ブランディングで月売上100万円上げる方法」 「看板で月売上100万円以上上げる方法」 こんなのをnoteで見かけたり、DMできたりします。 noteだと有料記事だったりするから恐ろしく。 よくもまあ無責任な言葉で金儲けしようと思うなと。 5000円ぐらいするし。 言葉一つで失敗しない店なんて無ければ、言葉一つ、看板一つで100万円も売上は上がらない。 あほか。 最近、痩せ薬の記事を読みまして。 GLP

真面目を呪う人に

「自分の真面目さが嫌ですね」 「分かるよ。呪うよな」 類は友を呼ぶので、真面目さ故に悩んでる人が来てくれます。 「朝、会社に行くのが嫌になって反対の電車に乗れる人って羨ましいですよね」 「そうなんだよ。でも、俺らはそれをすると罪悪感で楽しくなくなってしまう」 真面目だ。 分かってるからこそ、上手く付き合わないといけない。 なんで自分だけ。なんで周りは。 これは不幸の始まりなので、まず期待しない。 自分は自分、周りは周り。 自分の性格を変えるのは難しく、周り

相手との距離感、なんだかんだ優しい

僕はカフェの仕事が好きなんですが、所謂好きとは少し違っていて。 コーヒーを愛してるとか、自分が作った物を喜んでくれるとか、会いに来てくれる人がいるとか。 どれも少しづつはあるんです。 でも、なんだろう、真剣にコーヒーとかカフェに向き合ってる人とは違う気がしていて。 18歳の時、カフェでアルバイトを始めた時に感じたのは、作る事の面白さで。 いつも飲んでる物の裏側を知れるのは、単純に楽しかったんです。 でも、そんなのにはすぐに飽き、次第に人の面白さに惹かれるようになり

会話と友達と少しの皮肉

「フラッペラテってフラペチーノみたいなのですか?」 「そうですね、コーヒーの入ってないフローズンドリンクです」 「フラペチーノって事はシャリシャリのやつですか?」 「ソウデスネ」 おい、知ってて言ってたんちゃうんか。 ぎりぎり笑顔で言えたけど、マジでぎりぎりだったぞ。 僕は会話がスムーズに進む人が好きなんです。 この仕事をしてると、ほんとそれだけで嬉しくなる。 「あなたのその察する力、会話力、みんなが持ってるものではないですからね。自信を持ってください」と、伝

数のうちの一つ

昨日の続き。 期待しないのは、平穏な日常を過ごす為。 一人で100点の人生を叩き出せる。 周りに期待しないというのは、結局は自己防衛であって、何を守りたいかというと最初の一行で、その根拠が二行目。 ここだけを抜き出すと物凄い傲慢に見えるかもしれませんが、まあ事実かもしれません。 今日書きたかったのは、二行目の「一人で100点の人生を叩き出せる」について。 こんな事を書くと、孤独を演じる痛い奴。 そんな見方をされてもおかしくないんですが、決してそんな事はなく。