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日本酒は身を助ける

「芸は身を助ける」なんてものはよく言ったもので、無駄な経験なんて何一つないのだと思い知らされる。
昨年の夏、ふと立ち寄った本屋で、ふと手に取った日本酒の本がきっかけで日本酒の奥深さにドはまりした。いろいろな地酒を飲み比べて、ちょっといい酒器なんか買ったりして、日本酒検定なんていうミーハーなものまで取ってしまった。

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日本酒検定では製造工程だったり、嗜み方だったり、有名銘柄とその産地だったりを覚えたりするのだが、先日思いがけないところでその知識が役に立った。
就職活動の最終面接だ。

安直な自己分析で「好奇心旺盛」を自分の強みにしていた私は、当然のように今まで何にチャレンジしてきたかを聞かれた。
割と高圧的な視線を向けてくる面接官に小心者の私はビクビクしながら世界遺産検定や日本酒検定を取得しました、なんて述べた。すると、おすすめの地酒は?と聞かれ、自分は静岡の酒が好きだ、なんて言われ、あの銘柄は最近高騰して滅多にお目にかかれないなんて話が膨らみ、気づいたころには面接官との壁がなくなっていた。

リラックスできた私はその後いつもより自信をもって自己アピールが出来て、結果的に内定を頂くことができ、来年からそこで働くことを決めた。

まさに「縁」だ。

人生何がどこで活きてくるか分からない。
これからもチャレンジできることには積極的に取り組んでいきたいと改めて感じた。

余談だが、高い受験料を払って真剣に日本酒検定に向けて勉強した私は、本番でモラル・マナー分野0点という記録をたたき出した。
もしかしたらとんでもないアルハラ素養を秘めているのかもしれない。私と飲みに行く人は覚悟を決めてから来てほしい。

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