ブックオフは私のワンダーランドであり地獄

本を読むのが好きな自分にとっては、中古の本＝古本はとても有難いものである。
100円コーナーで宝物を探すかの如く、血眼になって欲しい本を探す。そして見つけた時の高揚感、たまらん。続き物は何時か揃うことを夢見て、多少歯抜け状態でも買う。そして次に行った時にその歯抜け部分が見つかろうものなら、心の中のガッツポーズがおおいに外に漏れるだろう。

こうして私はブックオフの罠魅力にハマり、足繁く通うのである。

ただここで気を付けねばならない事がある。それは新品で買った本を探してはならない、ということだ。
当然本好きの私は普通の本屋さんにも行けばAmazon先生にも良くして貰っている。本やさんは新刊や平積み、Amazon先生はオススメや関連という甘美なものがある。そこへ釣られてホイホイ新品で買う事多い。
そんな時に100円コーナーでこの前買った新品の本があったときたら、狼狽せざるをえない。何かの間違いだと信じて値段を見る。
そこにはかつて古本として価値があった値札の上に、どんな本にも使える無差別か値札が。そして110円の数字。何かの間違いだと思い1度戻し、再度取り出して値札を見る。うん、110円だ。

信じたくない…。
差額で少し豪華なランチが食べれるじゃないか。

新品で買ったその本を開く度に、
「110円で買えたでー」
と心の中の私の嫌いな奴が囁いてくる。そうなると本の内容は入って来なくなる。あぁ、なんの為にこの本を買ったのだろう。

新品で買った後にブックオフへ行くのは気を付けねばならない。あの瞬間はホント声が出そうになる。