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人を好きになることを好きになる。超シンプルな僕の人生指針

はじめまして!
髙羽 開(タカバ カイ)といいます。

はじめてのnoteの記事です。

まずは自己紹介から

生まれも育ちも岡山県で、こないだの3月で27歳になりました。

大学は、岡山大学教育学部を卒業し、東京で大手海運会社で働いたのち、縁あって今の会社に出会い倉敷にUターンしてきました。現在は『株式会社行雲』という、倉敷美観地区を拠点とするローカルベンチャーで企画営業職として働いています。

noteでは、今のお仕事に関わることをメインで書いていく予定です。

※2020年8月に行雲を退職し、現在は高知県にあるクラフトビールの醸造所で働いています。

ただ、今日は初めての記事なので、自己紹介もかねて、今の自分が形作られた原体験と、僕が人生で大切にしていきたいと思っていることを書いていこうと思います。

カナダの友達がくれた、とある言葉について

これといった座右の銘は特にありませんが、この言葉だけは大学時代に出会ってからずっと大切にしています。

"He liked to like people, therefore people liked him."
「彼は人を好きになることが好きだった。だから、人々は彼のことを好きだった。」

『トムソーヤの冒険』で知られる、アメリカの作家『マーク・トウェイン』さんの言葉です。

この言葉は、学生時代の留学先・カナダの友人が教えてくれました。


その経験が今日の本題です。


10ヵ月のカナダ暮らし、フラッシュバック

大学4年の年、10ヶ月間カナダ留学をしました。
留学先はアルバータ州エドモントンという町にある、「アルバータ大学」。

とても多国籍な大学で、いままで出会ったことのない国の人たち、触れたことのない文化とたくさん出会いました。

留学中は、親のスネをかじってめちゃくちゃ遊びました(お恥ずかしい…)。

韓国人のルームメイトとニューヨークに行ったり。

韓国人とブラジル人の友達とハワイに行ったり。

大学の国際ファッションショーに出させてもらったりもしました。

えげつない頻度で飲みに行くパブと友達の部屋が7、8個ありました。

今でも比較的お酒は飲む方だと思いますが、それでも当時は、まじでよくあんなにやってたな、というくらいパーティをしていました。

(一応付け足しますが、もちろん勉強もめちゃくちゃ頑張りました)


綺麗事がもっときれいに

そんな留学でのなによりの財産は、たくさんの綺麗事を経験できたことだなと思います。

お年寄り、妊婦さん、怪我をした人には、必ず席を譲ること。
いつでもレディファーストなこと。
ドアは開けて待っておくこと。
友達だけでなく店員さんにも「調子はどう?」「いい1日を過ごしてね」と意識を向け、話しかけること。
道行く人と目があったら、ニコッとすること。
感謝をして、きちんと相手に伝えること。
大切な人にはその想いをちゃんと言葉にして伝えること。
言葉だけでなく、相手が喜ぶことを考えて行動にも起こすこと。


ざっとあげただけでも、これだけの綺麗事を、日常的にしてもらい、自分でもしようと心がけ、していました。

彼は、さっきのニューヨークの写真にも写っていた、韓国人のルームメイト「Jerry」です。

留学後も日本に来てくれたり、韓国に会いに行ったり、今でも定期的に連絡を取っています。最近パパになりました。赤ちゃんがこれまたかわいいんです...

この男も引くほどいいやつでして、寝ずに準備してのぞんだ期末のプレゼンテーションが無事終わって僕が昼間に部屋で寝てしまった日は、睡眠の質を上げる自前のアロマキャンドルをそっと僕の枕元に置いてくれたりなんかしちゃいます。

すごいですよね。


こんな日々がカナダでは日常的で、日本ではどこか恥ずかしかった綺麗事を、素直に綺麗だと感じ、恥ずかしがらずできるようになっていきました。


留学最後の日に感じた変な感情

そんな留学も終盤に差し掛かった12月は、自分よりも早く帰国する友達の空港での見送りラッシュがありました。

酸いも甘いもいろんな感情や経験を共有し、一緒に頑張った日本人の友達や、「Jerry」たちのような留学に来ていた日本人以外の友達も含めです。

これがもう、相当寂しいんです。やばいです。

一生の別れじゃないんですが、一緒に過ごしてきた時間が濃すぎて、えげつないくらい悲しくなって、涙が止まらなくなるんです。

Jerryの見送りなんて、数日間は思い出し泣きしたくらいです(やりすぎ)。

自分が見送ってもらう番になったときも、それはそれはもうやばかったです。

エドモントン空港でみんなに見送ってもらうときに、まず大泣き。

エドモントン空港を発って、乗り換えのために1日滞在したバンクーバーのホテルでは、友達がくれた寄せ書きやアルバム、手紙を読みながら、子供のように声をあげて泣きました。

今までの人生で感じたことのないくらいの寂しさを感じ、涙したこの日、同じく今までの人生で感じたことのないくらいの言葉に表せない充足感を感じました。

カナダで出会って、数え切れない失敗や、たくさんの学びと思い出を共有してくれた全ての友達に、心の底から感謝しました。

そんな友達のひとりがカナダ国旗に書いてくれていたのが、冒頭で書いたこの言葉です。

"He liked to like people, therefore people liked him."
「彼は人を好きになることが好きだった。だから、人々は彼のことを好きだった。」

この言葉を見たときに、この留学のさまざまな学びは、この言葉に集約されているように感じました。


違うことが当たり前な中で、相手を知ろうとする。理解しようと努める。

仮に理解できなくたって、受け入れる。
そしておしゃべりする。飲みに行く。とにかく関わる。

すると、今まで好きになったことがなかったような人も好きになってくる。
大切だと思う人が地球上に少しずつ増えていく。


”今自分が抱いている感情は、なんていう豊かな感情なんや...”と、「豊かな」というたったひとつの形容詞で、言葉にできないありったけの感情を包み涙したことを今でも鮮明に覚えています。

そんな日本に発つ直前の、バンクーバー空港で書いたFacebookの投稿を引用します。

こっちで出逢ったたくさんの友達のおかげで、綺麗ごとを今までよりももっと綺麗に感じることができるようになりました。人を好きになることが、もっと好きになりました。

大切にして生きていきたいこと

カナダ留学に行ってから、5年が経ちます。

世の中がとんでもなく流動的な時代。5年前と今でも、まったく違う世界です。

自分が将来どんな仕事をして、どんな人たちと暮らし、生きていくのか、すべて自分が決めることではありますが、現時点では正直皆目検討もつきません。

世の中には、誠意を持って接しても、悪意で返す人も一定数はいますし、一方通行の誠意は自分を疲れさせてしまうことも知っています。

ですが、職場でも、プライベートでも、カナダで綺麗に感じたあの綺麗な感情は、これからも持ち続けていきたいです。

「人を好きになろうとすること」
「人を好きになることを、もっと上手になること」
「人を好きになることを、もっと好きになること」

これは、世の中がどれだけ変わろうと、一生大切に生きていきたいなと思います。

ここさえ抑えておけば、僕という人間は絶対幸せで、かつ人として成長し続けられると思っています。

めちゃくちゃシンプルですが、これが僕の人生の指針です。

人生はじめてのnote記事。
最後まで読んでくださって、ありがとうございました。

Twitterもやってます。


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