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小学校入学までに身に付ける3つの言葉

学研新書『フィンランドの教育力 ― なぜ、PISAで学力世界一になったのか』 リッカ・パッカラ著を読みました。
この本に書かれていることは、日本の今の教育と違って子どもを中心とした教育方法、まさに「ファシリテーション」そのものの具体例がたくさん書かれていて、目から鱗だらけでした。

その本の中に、出てきたこと

■7歳までに人格のかなりの部分ができあがる
7歳までは、「おねがいします」「ありがとう」「ごめんなさい」だけを教えればよい。

この文章に「これ大事ー!!」と思ったので我が家の子育てにも早速取り入れています。

その子が主体的に行動できるベースとなるのが、この、

「おねがいします」

「ありがとう」

「ごめんなさい」

なのですね。いわゆる生きていくうえでの人格のベースです。

でも、この言葉を言えない人が多い。

■仕事の場合
人に仕事を頼むとき、「おねがいします」と言っているか?
いくら頭のいい人でも、人に仕事を頼むことができない人っていませんか!?
そして、素直にしてもらったことに対して「ありがとう」と言えているか?
何かミスを起こした時に、「すみません」「失礼しました」などという言葉が社内でもすぐに出てきているか?
この3つの言葉が言えている人は、うまく社内でコミュニケーションをとってチーム内をまとめていける人だと思います。能力があっても、うまくいかない人はこの3つの言葉を発する意味の重要性、つまりコミュニケーションの苦手な人なのではないかと思います。

■家庭の場合
夫・妻の関係であっても、この3つをきちんと言えているか?これ、とっても重要です。
具合が悪い時に、「おねがいします」という言葉を使って、家事の分担を夫や子どもたちに頼めるか?これは、私も意識して修行中。そして、してもらったことに対して「ありがとう」と素直に言えているか!?
本日、我が家で具合の悪い私に代わって主人が洗濯機を回してくれたものの、紙おむつを一緒に洗濯してしまい大惨事~なんてことがありました。余計な仕事を増やした主人に私はイライラ。だけど、夫が「すみません。」って言ったんです。そしたら、気持ちがスーッと晴れて。。。これって、言葉の魔力ですね。

■子育て
我が家には、2歳、5歳、8歳の子どもたちがいます。
2歳の喋り始めの子は、とってもじょうずに「ありがとうね」「おねがいします」「ごめんね」を言うのです。
だけど、年頃になってくると、
「これしてって言ってるでしょ。」
「それ取って。」
なんて言葉が増えてきません!?
例えば、
ママ「朝ごはん、おにぎりとパンどっちがいい?」
子ども「おにぎり」
こんな会話は普通ですよね。でも、そのうち、用意されることが当たり前になって、「おにぎりをおねがいします。」っていう気持ちはなくなっちゃうのです。
特に親に対してどんどん言葉だけでなく、気持ちも生意気になっていく。そして、親にだけでなく、社会での生活でも、周りの人にこの3つの言葉が言えない人になってしまっている気がしたのです。

このことを学んでから、日常生活でとても感じるところ、それは、仕事でもママ友でも、この3つの言葉が言えている人と言えていない人にはっきり分かれること。ぜひ、気を付けて見てみてください。

ということで、私の持論ですが、昨今読み書きなどの教育に小学校前から熱心な親御さんが多い気がしますが、この3つの言葉を教えること、とてもおすすめします。自戒をこめて。

わが子にも、人間として必要なこの3つの言葉を人格に根付かせるように、自らも実践していこうと思います。



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