読書感想文 『感性ポテンシャル思考法』

キッカケ

自分がいいと思ったことを、どうやって他の人に納得して貰おうかと考えたときに、いくつかの道具をテーブルの上に広げてみた。

その中の一つが感性である。

感性というのは、ふわふわしていてとてもわかりにくい。

でもなんとなく感じることはできる。

この、あまり言語化されていない領域は、人間を知るための重要な要素になるのでは、と思い、いくつか本を選んでみた。

著者 村田智明氏 の講演を聴いたことがあったり、本も数冊読んでいるので、飲み込みやすいのでは、と思い、この本にたどり着いた。

気づき

モノに共感するユーザーにとって、その道具は自分の一部となりえる。

自分の青春時代を共に過ごしたギターは、紛れもなく自分の人生の一部となっている。

人生を振り返ったときに、必ずそこにはモノが存在している。

実際には、モノだけでは人生=時間は存在せず、前後の文脈や感情も含んだ、体験として記憶されていることでしょう。

モノと共に感じる、それが体験になり、記憶になっていく。

そんなモノを僕も作りたい。



利用行動が自然であればあるほど、モノが場になじみ、長く存在する。

自然であることが、重要。

自然とはなんだろうか。

おのずとしかる、そうなってしまう、初めからそうだったかのように振舞ってしまう。

僕らはモノを設計するときに、それを使う人のことを考えている。

その時、その人をコントロールしようとするのは良くないのではないか、と気づかされる。

その人にとって、おのずとそうなってしまう、そこにあっても違和感がないモノ、を作りたい。

また、行為に目を向けて設計する、というのはある意味、虚を設計することでもある。

モノ自体には表出していない行為は虚であるが、モノをうまく設計することで虚を再現することができる。


やること


共に感じる。

感じさせるためには、信号の強度が必要だ。
ノイズが小さいことも重要。

信号とノイズをうまく使い分けることで、感性を味方にすることができる状態に一方近づけるのではないだろうか。

これからは S/N も一つの要素として考えてみよう。



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