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質問・発問・問い
スポーツコーチングに役立つように、インタビューやコーチングでの「質問」と学校教育での「発問」、問題解決についての「問い」について簡単に説明します。
1. 質問:コーチングやインタビューでの「質問」
目的: クライアント(選手)が自分の目標を達成するのを手助けする。
特徴: クライアントの中に答えがあると考え、質問を通じてその答えを引き出す。
【関係性】
- 問う人: 答えを知らない
- 問われる人: 答えを知っている
- 目的: 情報を引き出す
【例】
「試合でベストなプレーをするために、どんなことを工夫しましたか?」
2. 発問:学校教育における「発問」
目的: 授業の目標を達成するために、生徒に考えさせる。
特徴: 答えを直接教えるのではなく、生徒が自分で考えるようにする。
【関係性】
- 問う人: 答えを知っている
- 問われる人: 答えを知らない
- 目的: 考えさせる
【例】
事実発問: 「浦島太郎が竜宮城から持ち帰ったものは何ですか?」
推論発問: 「玉手箱の中身は何だったと思いますか?」
評価発問: 「あなたなら玉手箱を開けますか?その理由は?」
3. 問い:創造的対話
- 目的: 誰も答えを知らない問題を解決するために、みんなで対話しながらゴールを探す。
- 特徴: 答えがわからない状況で、フラットな関係で対話を促す。
【関係性】
- 問う人: 答えを知らない
- 問われる人: 答えを知らない
- 目的: 創造的対話を促す
【例】「チームがもっと良いパフォーマンスをするために、どんな環境が必要ですか?」
スポーツコーチングへの応用
【質問】
目的: 選手が自分の目標を達成する手助けをする。
特徴: 質問を通じて選手自身が持っている答えを引き出す。
例: 「もっと自信を持つために、何が必要だと思いますか?」
目的: 選手自身が自分で答えを見つけ、成長を促す。
【発問】
目的: 選手に考えさせることで、深い理解や新しい視点を促す。
特徴: 直接的に答えを教えるのではなく、選手が自分で考え、答えを見つけるように導く。
- 事実発問: 「試合でのパス回しはどうでしたか?」
- 推論発問: 「次の試合でどう対応しますか?」
- 評価発問: 「今のパフォーマンスに満足していますか?その理由は?」
【問い】
目的: チーム全体で対話を行い、誰も答えを知らない問題について最適な解決策を見つける。
特徴: フラットな関係で対話を促し、創造的な解決策を見つける。
例: 「チームが最高の状態でプレーするために、どんな環境を作るべきでしょうか?」
目的: チーム全体で対話し、最適な解決策を見つける。
このように、状況や目的に応じて、「質問」「発問」「問い」を適切に設計することで、選手の自主的な成長を促し、チームのパフォーマンスを向上させることができます。
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