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知っておきたい内科的障害

スポーツの現場では、外傷や損傷が注目されがちですが、内科的な障害も無視できません。特に貧血、喘息、不整脈などがパフォーマンスに影響を及ぼすことが多くあります。これらの症状は通常のレクリエーションレベルの活動では見逃されやすいですが、競技レベルの高い負荷の活動では顕著に現れることがあります。

隠れた内科的障害の原因と症状

1. 貧血
ジャンプの多いスポーツや強く足を踏み出す競技で血球が壊れやすくなり、貧血を引き起こすことがあります。
 特に中高生の女子や大学生の男子に多く見られ、月経やトレーニング量が影響します。

2. 喘息
季節や気圧の変化が大きく影響します。運動時に症状が現れることがありますが、運動後に治まるため見過ごされがちです。
正しい薬の使用(運動前の吸入など)で症状が改善する場合があります。

3. 不整脈
運動中に脈拍が急激に上昇することがあり、過換気症候群と誤診されることがあります。
発作性心房細動などでは心臓の機能が低下し、パフォーマンスにも影響します。

予防と対応策

栄養、睡眠、休養のバランス
特に中高生はエネルギー不足になりがちで、栄養面でのサポートが重要です。
睡眠不足はオーバートレーニング症候群につながることもあるため、適切な休養が必要です。

日常の観察と問診
競技歴や成績などから選手の状態を把握することが大切です。
問診では、競技の特性や選手の日常生活からヒントを得ることができます。

医療機関の利用
スポーツに特化した医療機関を訪れることで、正確な診断と治療が可能です。
特に高齢者や成長期の子どもたちの場合、スポーツ内科の専門的な視点から診断を受けることが推奨されます。

これらのポイントを考慮することで、スポーツをより楽しみ、安全に行うことができます。指導者や選手自身が内科的な障害に目を向け、適切な対応を取ることが重要です。

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