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ジュニア選手を褒める時のポイント

大人が子どもをほめる理由

大人が子どもをほめる理由は、次も同じような「望ましい行動」をしてほしいからです。「ほめる」ことで、子どもは望ましい行動を続けるようになります。
また、望ましい行動が増えると、自然と問題行動が減っていきます。子どもたちは何が「望ましい行動」なのかわからないことが多いため、大人がそれを明確に伝える必要があります。

子どもに望ましい行動を教える方法

子どもに望ましい行動を教えるためには、具体的で強い刺激を用いることが重要です。単に「すごい」「えらい」と言うだけでは、子どもに何をほめられているのかが伝わらず、効果がありません。
はっきり聞こえる声、大きな身振り手振りなどで褒めることで、行動を「強化」できます。
強化された行動は次の機会にも現れやすくなり、定着しやすくなります。この現象を「強化の原理」と呼びます。

効果的な褒め方の6つのポイント

1. 名前を呼んでほめる(特定化)
  子どもは名前を呼ばれることで、自分がほめられていると認識できます。ほめ言葉を言う前に、「〇〇くん」とその子の名前を呼び、こちらに意識が向いたことを確認してからほめるようにしましょう。これだけで、ほめ言葉の伝わり方がガラリと変わります。

2. すぐほめる(即時性)
  子供達は自分がしたプレーを覚えていない場合がよくあります。
「その場で」「その瞬間に」ほめることが大切です。素早く・スパッと・タイミングを逃さずほめることを心がけましょう。

3. 具体的にほめる(明示性)
  「ボールを蹴るときのフォームがとてもきれいで、すばらしいよ」「ドリブルのテクニックがとてもいいね」「試合中に大きな声でチームメイトに指示を出せたのはえらいよ」など、ほめ言葉の中で具体的に何がよかったのかを伝えるようにしましょう。単に「すごい」「すばらしい」と言うだけでは、子どもに何がほめられているのかが伝わりません。

4. 望ましい行動を言葉にする(言語化)
  問題行動や望ましくない行動が目立つ子を前にすると、大人はどうしても「指導」や「注意」をしがちですが、注意だけでは、望ましくない行動ばかりが子どもに入力されてしまいます。
増えてほしい「望ましい行動」を言語化して入力するようにしましょう。そう心がけるだけで自然に「ほめる」機会が増えるはずです。

5. やっていることをそのまま述べる(事実の指摘)
  「ほめるところが見つからない」という場合は、その子がやっていることをそのままオーバーに言葉にしましょう。
たとえば、走ってるだけでも「走ってる!」ボールを奪いに行ってるときは、「奪いに行ってる!」など、行動をそのまま言葉にすればいいのです。

6.エネルギー高めでほめる
子どもをほめるときには、必ず「エネルギー高め」を心がけてください。控えめにほめても、子どもの脳には届きません。
特に日本人のほめ方は、物足りないことが多いので、意識的に強くほめてほしいと思います。
アメリカの親はとにかく子どもを「ほめまくる」ことがあります。「世界一の子だ!」「お前は最高だ!」と熱烈にほめる姿勢は、日本では見られない光景でした。
それくらい子供達を認めて、褒めてあげてもいいのかもしれません。


まとめ

大人が子どもをほめる理由は、望ましい行動を促進し、問題行動を減少させるためです。具体的で強い刺激を用いて、即時性や明示性を意識した効果的な褒め方が重要です。名前を呼んで特定化し、その場ですぐに、具体的にほめることで、子どもにとっての望ましい行動が明確になります。
さらに、望ましい行動を言葉にして入力し、事実を指摘しながらエネルギー高めでほめることで、その行動が定着しやすくなります。これにより、子どもたちは自信を持ち、成長し続けることができます。
エネルギー高めで、大きな声でしっかりと褒めるていきましょう!

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