これからの男の子たちへ 第二章 読書感想文
<要約>男自身も有害な男らしさに悩まされている
ホモソーシャルといわれる同性同士の関係性において男性の場合は、女性軽視と同性愛嫌悪がつく。
>仕事でのマウンティング
また、男性への男らしさへの縛りから、業績の低い人を「負け犬」のように扱い、自己犠牲を称賛し、組織への忠誠心を試すかのような過剰なノルマを強いたりする。アルコール依存症の9割は男性。
>恋愛でのマウンティング
男子同士で勝ち負けを競って序列関係を作ったり、女子の遊びを邪魔したりといった行動を通じて「男子」としての優位性を築き上げ、互いの序列を確認する。「女嫌いの女体好き」という言葉があるようにホモソーシャルな関係性の中で優位に立つ手段として女性の体が扱われているケースもある。
男子のモテないというコンプレックスは相当大きく、「インセル」と呼ばれ女性から蔑視されているために恋人ができないと考え女性への憎悪を募らせ無差別殺人するケースもある。
>社会の風潮
男子を喜ばせるためのあいづち「さしすせそ」に「さすが!」「知らなかった!」「すごい!」「センスいい!」「そうなんだ!」があり、これが小学生向けファッション指南書に取り上げられたことがTwitterでばずった。
この問題の根幹は「男の子は褒められるのが好き」ではなく「褒められないと機嫌を損ねる」といった有害な男らしさから来ているものであり
この風潮を容認してしまうと、男性が自分自身で自尊感情を供給することができなくなるので男性側も女性側もきちんと対等の立場であるということを直視するべき。
>女性の課題
女の子は男の子に比べてケンカを避けるよう、いつも笑顔でいるように教えられがちですぐに「何をする!」と怒れないことが多い。
これがDV被害に遭う女性の特徴で、きちんと「嫌だ!」といえるように幼少期から支援をするべきであり、
著者自身はもし娘がいたら「男の子に好かれるためにバカなフリをするのはやめておきなさい」と繰り返しいいたいんだそうです。
<感想>
正直この本は読んでいて相当つらい。自分も心当たりあるところたくさんある。すべて改善できるとは思っていないが、大学生であり自分が価値観を固定化させる最後の機会であるからこそしっかりと向き合いたいと思います。
体験談でいうと、「セックスした人の人数」と「その人の男性としての価値」は、男性のホモソーシャルでは深く結びつく。
「やりちん」=「ウェイ」であり恵比寿じゃっぷはその典型例じゃないかな。そういう人たちを同性として憧れる気持ちも共感できる。
狩猟民族時代はそれでよかったのかもしれないが、貨幣経済が導入されてからは育てることへのコストが大きくなった分うまく環境に適応しないといけない。
女性が冨永愛にあこがれる気持ちもすごくわかるなぁ。
今日も素敵な一日になりますように
なおつぐ
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