提案が通らない時に役立つ「ラブレター理論」
「提案の仕方を教えてください」と言われた時には、いつも「良い提案をするには、まず提案を書くのをやめることだよ」とアドバイスしています。
ただコレだけだとピンと来ないということで、こんな例え話をすることがあります。
「あなたが好きな人に告白してふられたとします。
告白のためラブレターを書きました。
ふられた原因はなんだったのでしょうか?」
今の時代にラブレターなんてあまり無いかもしれませんが、ちょっと考えてみてください。
ラブレターが悪かったのでは無いか・・・
そう考えて、1枚だったラブレターを100枚にしたら告白は成功したのでしょうか?
そんなわけありません。
このことを、仕事での提案に当てはめて考えてみましょう。
仕事のプレゼンが失敗したとします。
プレゼンにはパワーポイントを使いました。
提案が通らなかった理由はなんだったのでしょうか?
プレゼンが悪かったのでは無いか・・・
そう考えて、資料を改善したり、長くしたら提案は成功するのでしょうか?
そうではないのです。
資料でなく、アイディアを悪者にしても同じです。
アイディアが悪かったのでは無いか・・・
そう考えて、別のアイディアでもう一度挑戦したら運が良ければ提案が成功するのでしょうか?
そうではないのです。
ラブレターの例で、断られた理由が、すでに付き合っている人がいたからだとしましょう。だとすれば、最初にすべきは恋人の有無を確認することでしょう。
同じように、プレゼンが断られた理由が、相手のニーズに合っていなかったからだとしましょう。だとすれば、最初にすべきは相手のニーズを確認することでしょう。
つまり良い提案とは、良い資料(ラブレター)を書くことではなく、相手のニーズ(付き合っている人の有無)を聞くことなのです。
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