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1928 Sessions - Mississippi John Hurt(1928年録音)


先日、金沢のレコード市で手に入れた1枚。ミシシッピー・ジョン・ハートは1892年生まれのギタリスト/シンガーで、ジャンル的にはフォーク、カントリー、ブルースといった感じ。19世紀末に生まれた人なので、かなり古い人です。1920年代にレコーディングをして一度はデビューしますが、折からの大不況でレコードは売れず、本人もその後は地元に帰って小作農をしながら、たまには地元の人の前で演奏していたそうです。
時は流れて1963年、彼は「再発見」され、当時のフォークリバイバルの中でようやく表舞台に出ます。当時、既に70歳を過ぎてました。それから約3年間、レコードを作り、色んなところで演奏し、プロのミュージシャンとした活動してましたが、年齢には勝てず、1966年に亡くなります。彼に影響を受けたミュージシャンは多く、日本では高田渡がそうです。実際、よく似ています。90年代のオルタナにも影響を受けたミュージシャンがいて、BECKがそうです。かくいう私もBECKを通して知りました。
ミシシッピー・ジョン・ハートのレコードはCD(『TODAY!』)は持ってましたが、アナログで聴くのは初めて。しかも、1928年の録音ですから、当然ノイズは多く、音は悪いです。でも、そこが良い。もちろん、歌や演奏も最高です。力強くも繊細なフィンガーピッキング、暖かみのある声。シンプルな音楽だけど、いや、シンプルだからこその魅力があります。
それにしても、100年近く前に録音された音楽が今でも心を揺さぶるとは…音楽は偉大ですね。
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