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プロローグ 篝火が焚かれた城壁の上に、逃亡者じみたクロークをまとった男が追い詰められた…
(前回) 第二章 現代ヤクザ小史 二〇一〇年代、SNSの普及と異常発達に歩調を合わせる…
(前回) 第三章 ヤクザ世界に羽ばたく ヤクザは別段秘密主義をとっているわけではなく、…
(前回) 第四章 騎士団長現る 拘束を解かれた長崎からの客は、本部最上階の会議室に通さ…
(前回) 第五章 博多襲撃 既に午後九時を回り、岩国基地から離陸後、らせん状に上昇して…
(前回) 第六章 長崎風土記 古代ローマ帝国におけるキリスト教公認及びその後の国教化以…
(前回) 第七章 長崎旅行記 長崎駅を出発してはや五時間余り、ヤクザと聖堂騎士が呉越同舟する鉄道馬車は、既に佐賀教区に入っている。今日はこのまま鉄道の旅を続け、特に問題がなければ日が沈む前には鳥栖駅に到着し、そこで宿をとる予定だ。 昨夜は結局徹夜となった。二人掛けの椅子が向かい合った、引き戸で廊下と区切られた客車の小さな個室に席をとると、クリストフォロスを除く者はあっという間に眠りに落ちた。疲労した馬を替えるために、約二時間ごとに行う駅での馬車交換――乗降場に客車を
(前回) 第八章 長崎逃避行 当初は驚きつつも見世物の一環だと考えて空を見上げていた群…
(前回) 第九章 賢者現る 武器や端末を奪われて、頭に袋を被せられたセツコたちは、乗用…
(前回) 第十章 壇ノ浦 天神最上階の全面ガラス窓が、爆風で全て砕け散った。透明な機体…