掃除の話。


コロナが心底憎い。

2月の頭から、これからもしばらく続くであろうこの流れにはっきり言ってうんざりしている。ウソに惑わされるのも、好きなライブが延期続きなのも、ダンススタジオが臨時閉鎖になるのも、なんかいまいち何言ってるか分からない偉い人たちの会見ももう全てうるさくて仕方がない。外出自粛で飲み会は流れるし、この前インスタのストーリーで「こんなパンデミックの中でもNYで働く人々に拍手を!」という言葉と共に家の窓から街へ向かって拍手をする映像が流れてきて、純粋な気持ちで「こいつら正気か?」と思った。こっちが働く側だとしたら全員に中指をたてて歩くであろう。働く人たち、お互い不安ですね、頑張りましょう。いつまで続くか分からない中、なるべく収束の見えるものに手をつけようと思う。そう、

掃除をしたらいいのだ。

何を隠そう、私は家事の中で掃除がかなり好きだ。好きなだけで得意ではないし、特段頻繁にやるわけでもないのだが、まぁそういう好きがあってもいいだろう。1日に何通もメールをしたり、週に何回も会うことが愛ではないように、毎日しないからと言って掃除嫌いなわけではないのである。会えない時間が愛育てるのさ。掃除しない時間が汚れ育てるのさ。

 せっかちな私はすぐ結果を出したがる。大体からして努力がすこぶる嫌いだ。コツコツやれば必ず結果が出るのはわかっているが、そんなんすっ飛ばして楽して全てうまくいきたい。こっちはすぐ大成したいのだ。怠け者をなめるんじゃない。その「すぐ結果が出るもの」の一番最初にすべきもの。それが掃除であると思う。掃除はほんとにやれば即成功する。だってコロナはいつまで経っても世から消えないが、汚れはマイペットを使って拭けばすぐ消える。脂肪は毎日運動ないし食事制限をしないと落ちないが、洗面器のぬめりはオキシクリーンを溶かした60度のお湯に漬ければ落ちる。


さらに掃除は気分転換にもなる。私は性格上気分がむしゃくしゃしやすい。本当に性根が腐っていると思う。しかも何個か前の記事にも書いたが、かなり落ち込みやすい性格でもある。つまりは面倒な性格なのだ。
そうして怒りや悲しみに自分が苦しめられた時、私は無性に水回りの掃除をしたくなる。水回りの掃除は本当にいい。トイレの黒ずみも洗面台のよく分からん汚れも、専用の洗剤で落とせば即ピッカピカになる。なんだか全員に殺意を抱いたときやすごく悲しくなってしまう時は積極的に水回りを掃除する。夜中にお風呂の床をめちゃくちゃに拭くこともある。そうすると、すっごく気分が晴れやかになるのだ。雨が降ったって、竜巻が街を襲ったって、水回りを掃除するとたちまち気分が爽快になる。誰に迷惑をかけることなく、自分をこれ以上追い込むこともなく、しかも掃除した場所は綺麗になる。これをしたところで自分の中の苦しみの原因が取り除かれるわけではないのだが、応急処置としてはかなり有効であるように思う。自分自身の精神の安定を保つためにも掃除は必要なのだ。
最近はきちんと自分の中で掃除のルールを決めて生活するようにしている。朝起きたらクイックルワイパーをかけるとか、ベッドシーツは3日に一度変えるとか。まあ守れてるかと言われれば守れてない時もあるが、こういう日常のルールを決めると、気持ちが結構軽くなる。コロナのせいで家にいる時間が多いこの時期、なるべく部屋の掃除を積極的にしていきたいと思っている。

最後に、我が家にきた人に言われるセリフ第一位を置いていきます。

「なんか、物多いね。笑」(意:汚いね)

最後まで読んでいただきましてありがとうございました。さようなら。

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