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Streakという単語の意味

南インド一人旅の小話を一つ。

日本を経つ前から、あるアーティストをよく聴いていた。

Matt Quentinという、サンフランシスコを拠点に活動しているギタリストである。
Apple Musicで見つけ、ギターアドリブを中心とした、美しくChillな音楽が琴線にふれた。

中でも、Westbound というアルバムに収録されている
Find a Way という曲が気に入っていた。
題名のごとく、南インドへどこか退屈な日々から脱却する方法を見つけに行くような、そんな気がして、自分の中で旅のテーマソングになっていた。

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さて、チェンナイに滞在している時に、インド映画を現地で見てみたい
と思い、映画館に出向いた。

職員に、
オススメの楽しいタミル映画(南インドの映画、タミル語)を教えて!
と尋ねると、DarBarという映画がいいということで、チケットを発見してもらった。

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ポスターからして面白そうで、実際にアクション、刑事もの、恋愛、そしてインド映画といえばのダンスがあり、これぞ!という、自分の観たかった映画だった。
ちなみに、この男性はインドの超有名俳優、ラジニ・カーントである。
なんと、御年69歳

ダンスシーンが良かったので、掲載


さて、筆者が訪れた映画館は、チェンナイのEscape Cinemaというところで、大型ショッピングモールの最上階にあった。
入り口は警備体制がひかれ、映画館とは思えない、豪華で最先端な雰囲気があった。
そして、一番驚いたのは、スクリーンが名前を持っていることだった。

DarBarが上映されるスクリーンの名前は 

”Streak”

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その時は、意味を検索することなく映画の世界へ沈み込んだ。

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数日後、筆者はカーニャクマリで朝日を見ていた。
このときの出来事は、別の記事にて詳細に語っているので、かなり長いが読んでいただきたい。6000字の自分本位の力作である。

朝日を眺め、少し落ち着いてから、旅のテーマソングを聴く。

聴いていると、Streakという単語が聞こえた気がした。

そういえば、旅行中はイントロとサビの素敵さに気を取られて、AメロにBメロの歌詞を意識して聴いていなかった

映画館のスクリーンの名前でもあったな、そういえば、どんな意味だろう…

歌詞はこうだった

”You see the sunlight streaking through your window pane across the room.”

”窓ガラスを通して部屋の中に差し込む一筋の日の光が目に入る”


ふと後ろを振り返り、朝日が差し込むカーニャクマリの沐浴場を見る。

You'll find a way

Find way


伏線回収、というほどでもないけれど

テーマソングと目の前の風景が奇跡のようなタイミングで重なり、
自分自身が、なにかと繋がったような気がした。

人は、そんな繋がりを見つけた時、それを大事にできる生き物だと思う。

そんな大学院生活である。



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