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黒いスーツは仕事では着ずに、ここぞという機会に取っておくべき件

水曜日はファッションのお話しを。
そうそう、勢いで『新入社員の着こなしについて言いたい事を書きたい!』と宣言してしまいました。
前回の『スーツの一番下のボタンは絶対に留めないで!』に続く第三弾は、『黒いスーツは就活と冠婚葬祭のみで!』の巻。

最初から結論を書いちゃってますね。
そうです、新入社員だけでなくビジネスマンとして、(基本セオリーに従う限りは)黒いスーツは仕事では着ないと心得てください。
黒スーツは冠婚葬祭用!というと、得意先のお通夜部下・同僚の結婚披露宴に来ていく略礼服を思い浮かべる方が多いと思います。しかも白いワイシャツと黒い略礼服と黒いベルトと黒い革靴は全く同一で、ネクタイだけを黒無地か白無地か替えるだけ…
お通夜用の革靴と披露宴用の革靴は違うべきだし、そもそも白無地ネクタイもそろそろ脱却しませんか?
ありゃ、のっけから話題が逸れました(苦笑)
今日は新入社員のスーツの色の話でした。

新入社員といえば入社式の半年前まで就職活動インターンで企業を回っていたわけで、その時期の『ユニフォーム』が黒無地スーツなんですよね。
ネットでいろいろ確認してみましたが、『黒が基本!』・『黒が無難!』という記事ばかりで、『何故、黒なのか?』に突っ込んだ記事はありませんでした。
良心的というかマシと思える記事でも、『黒が基本とは言われていますが濃紺が理想です!』・『予備や2着目には是非ネイビーをお奨めします!』という書き方です。やはり黒無地がお約束であることが前提みたい…

で、めでたく就職内定を貰って入社式入社研修が近づくと、今度は慌てて紺無地のスーツを買いに走らされます。
あ、そうか!
就活用にだけ黒無地を着させて入社したら紺に着せ替えさせるのは、大手紳士服量販チェーン業界の仕込みだな!(と疑いたくもなりますね(笑))

というわけで新入社員の皆さんには、入社して1~2年目に揃えるべきスーツについて次の事をお知らせしておきます。

季節とスーツ生地

まず、スーツには『スリーシーズン(オールシーズン)用』と『秋冬用』があって、裏地の面積が違います。スリーシーズン用は『背抜き』、秋冬用は『総裏そううら』と呼ばれています。

Ginza Tailor CLOTHO 2020/9/7より

因みに『スリーシーズン』は盛夏以外の季節を指し、古い日本語では『合ものあいもの』と呼びますが、冬場に『背抜きのオールシーズン』を着るのは、着ていても見た目も寒いです。
(合もの;夏と冬の合間に着るもので春秋用)
あと『盛夏用』というジャンルもありますが(綿スーツ麻混生地シアサッカーコードレーン等)、上級者向きかつビジネスでは使いにくいので、取り敢えず忘れてください。

入社式、或いは入社研修に合わせて購入された紺スーツは『スリーシーズン』だと思いますので、盛夏には上着を脱いで過ごし、秋口には秋冬用の厚手で総裏のスーツを買い増す必要があります。けっしてスリーシーズン生地のまま冬に突入することのないよう、夏の初ボーナスは残しておきましょう!

スーツの形状

スーツの形状として、2ピース3ピースシングルダブルダブルブレスト)等がありますが、20歳代のうちは2ピースのシングルだけ考えていれば大丈夫です。3ピースやダブルブレストは、今後数年のうちに流行(30年前のリバイバル)する可能性はありますが、その時はまたここでお知らせします(笑)

スーツのサイズ感

スーツ姿をカッコよく、美しく見せる為にとっても大事なことで、これを語るとちょっと長くなりますので、次回に回しますね。

スーツのがら

スタートは、当然ながら無地ですね。
無地のスーツは、シャツが無地でも柄シャツでも合いますネクタイが無地でもストライプでもドットでも合います
色別に2着目からは織り綾ストライプ格子柄入りを増やしていくことで、自身のファッションセンスが磨かれていきます。ストライプの太い細い、格子柄の大きい細かい等、それぞれ伝統的な名称がありますが、また機会を作ってお話しします。
柄入りのスーツは、スーツ自体が主張しますのでシャツやネクタイは無地が無難です。ただし、敢えて柄スーツに柄シャツ・柄ネクタイを合わせる組み合わせの醍醐味を楽しめるようになったら一人前です。

スーツの色

さていよいよ本題です。
一般的なビジネスマンを想定して(金融業界やアパレル業界はさておき)、若手のうちはネイビー系とグレー系が鉄則です。40歳代になったら、或いは職場で認められるなら、ブラウン系を増やしてください。
』と書いたのは、それぞれの色に濃淡艶感のニュアンスバリエーションがあるから。
例えば、入社時にミディアムネイビーでスタートしたなら、秋冬にディープネイビー。そして翌春にはブライトネイビーとか。
或いは入社後すぐにミディアムグレーを買い増して、秋冬にはダークグレー。明るいライトグレーも選択肢としてはあるのですが、ややカジュアル感が強く難しいかもしれません。
ネイビーとグレーそれぞれ、上に述べたがらのバリエーションが揃ったら、ブラウン系にチャレンジするのもありですね。ブラウン自体が暖色系ですので、秋冬の厚手の生地の方が取り入れやすいかと思います。

さて、結論です。
黒スーツは、ビジネスでは着ないにこしたことはありませんが、冠婚葬祭専用でもありません。知人友人の結婚披露パーティーマッチングパーティ合コンや異業種交流会等でちょっと着飾りたい時があるはずです。その時には是非、シャドウストライプチョークストライプ黒いスーツラペルピンポケットチーフを纏って、自分なりにお洒落して臨んでください。
何事も場数です。失敗を恐れずにチャレンジ!

筆者部下披露宴にて。黒のシャドウストライプスーツ、白無地ウイングカラーシャツ、ワインドットのクロスタイ、ワインペイズリーのチーフ、ラペルピン 全て筆者私物(笑)

『新入社員の着こなしについて言いたい事を書きたい!』シリーズ
今後の予定(笑)
1.バッテン族を撲滅したい(済)
2.一番下のボタンは絶対に留めないで(済)
3.黒いスーツは就活と冠婚葬祭のみで(済)
4.(変更)スーツのサイズ感
5.じゃ、シャツは何を買うか
6.ネクタイはエクボ作ってしっかり上まで
7.皮革アイテムは色合わせ・素材合わせが命
8.スラックスのシワはあり得ない
9.ノータイならスーツよりもジャケパンで
10.小物・アクセ・光りモノの〇と×
11.バッグと靴
12.時計と眼鏡
13. …

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