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『アクセサリーソケット』にシガーライターを突っ込むのは危険な件

木曜日はクルマに関するアレコレを語ります。

非喫煙者です。
タバコを止めて約43年ほどになります。あ、現在57歳ですが生涯で吸った(フカした)のは2本だけです。許してください(笑)

昭和の時代、私の少年期から思春期は成年男性がタバコを吸うのが多数派でした。TVドラマでも映画でも、咥えタバコは当たり前で男性の7割・女性の3割が喫煙者でした。
ただ、タバコの段階的な値上げや健康問題に関する意識が高まり、1989(平成元)年の喫煙率は男性61%・女性14%まで低下。直近データでは2018年の喫煙率が男性28%・女性9%と言われており、喫煙ルームの設置や路上喫煙の禁止もあって喫煙者は肩身の狭い存在になってきました。

因みに私自身は、こちらの髪や衣類にタバコの臭いが焚き込められるような被害がない限りは喫煙者に寛容であり、『優良納税者』として一定の敬意を払っています(笑)

昭和当時は交通機関、例えば鉄道の駅や列車内、航空機でも灰皿が用意されているのは当たり前。一般企業のデスクはもちろん、学校の教員室病院の待合室ほか公共施設にも灰皿は常備されていました。
で、クルマに於いても長距離バスからマイカーまで、『シガーライター』と『灰皿』は必需品とされていました。
特に『シガーライター』はという小物は、押し込んで数十秒するとカチャっと飛び出して先っぽのコイルが真っ赤になっていて、子供心に興味津々でした。我が家にはマイカーはありませんでしたが、たまに友達のお父さんのクルマに乗せてもらう機会があると、助手席から手を伸ばしてシガーライターを何度も弄り、挙句の果てに指先をヤケドするような子供でした。

ただ昨今の自動車には、喫煙者の減少に伴いシガーライターと灰皿が純正装着されることが極めて少なくなっています。
運転性と助手席の間にある、ナビやオーディオ類が鎮座している辺りの上下の空間をコンソール(コンソールBOX)と呼びます。そこには『灰皿らしきもの』が装備されてはいますが、実は耐熱素材ではなく、単なる小物入れであるパターンが増えています。年配の喫煙者が、そうとは知らずにその小物入れで吸い殻を揉み消したりすると、小物入れの樹脂が高熱で溶けてしまいます。
そこでクルマ側としても、最近は灰皿とは間違えないようなデザインに変えて、一目でコイン入れやドリンクホルダーと分かるようにしてあります。
そうなれば喫煙者としては、オートバックス等で別売りの灰皿を購入して後付けせざるを得ず、灰皿関連のアフターパーツマーケットはそこそこ賑わっているようです。後付けの灰皿は、今やドリンクホルダー兼用、LED照明付き、電子タバコ充電器装備等、独自の進化を遂げています。

灰皿が上記の動きとすれば、シガーライターはどうなっているのか?

少し調べたところ、実は現在のトヨタ車で、乗用車系でのシガーライターの標準装備車はありません!
数少ない標準装備車はというと、
・トヨエースカーゴ/同ダンプ/同バン
・ダイナカーゴ/同ルートバン/同ダンプ
・タウンエーストラック/同バン
・ライトエーストラック/同バンとなっています。

 かつ、ディーラーオプションでシガーライターが設定されている乗用車は、僅かに下記の車種になります。
・86
・エスクァイア/ヴォクシー/ノア
・アルファード/ヴェルファイア
・ヴィッツ(ヤリスにはナシ)
因みにレクサスについては、シガーライターはオプション設定がなく、灰皿のみがディーラーオプションで用意されているようです。

その他の国内メーカーについては、日産社のみがスカイライン・シルフィ・シーマといったセダン系乗用車にシガーライターを標準装備。
他の車種、他のメーカーでは、限られた車種にディーラーオプション設定されているだけというのが現状のようです。

では昨今のクルマには、シガーライターを挿す部分はないのか?

ここ数年の新車の多くでは、かつてシガーライターを挿していたのと同様の形状のソケットと、車種によってはUSBの挿し口が装備されています。ハイブリッド車やプラグインハイブリッド車(PHV)、或いは電気自動車(EV)では、家庭用と同じ電源コンセントを装備している車種もあります。
そのうちの、最初に書いた『かつてシガーライターを挿していたのと同様の形状のソケット』に、注意が必要です。
ここ数年の殆どの新車で、このソケットは『シガーライターソケット』ではなく『アクセサリーソケット』と表記されているはず。つまり、ナビ機器やスマホ充電やLED照明等の『アクセサリー』に対しての電源供給が目的のソケットであって、シガーライターを点火させることは想定していない。何が違うかというと、先の灰皿と小物入れの違い同様に、ソケットが耐熱仕様になっていないのです。

従って、友人のクルマの助手席に乗って、スマホの充電器が繋がっているソケットから充電器を外してシガーライターを突っ込もうものなら、ソケット周辺が高熱に耐えられず見るも無残に溶け始める危険性があります。最悪の場合、車内火災になりかねません(尤も、他人のクルマに乗る時にシガーライターを持ち込む人が居るかどうかという疑問は残りますが…)。
現在のアクセサリーソケットは、あくまで外付け電子機器に12V電源を供給するだけのもので、ライターの使用は想定外です。

この事実だけを、絶滅危惧種でもあるオヤジたちにお伝えしてたくて、書かせていただきました(笑)  

※トップのシガーライター画像は『ベストカーweb』から借用しました。

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