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『花粉症』がこれだけ流行っているのは名称によるところも大きいであろう件

土日はノンジャンルで、自由に徒然なるままに…

今日の名古屋市の最高気温は22度!
前日対比で+4度、4月中旬並みとのことです。
これだけ暖かいと、多くの人が鼻ムズムズ目がシバシバ…。そう『花粉症』ですね。
私もご多聞に漏れず20歳代半ばから30年来の、筋金入りの『花粉症』持ちです。

古い話をお許しいただけるなら、昭和の頃は『春風邪』と呼んで片付けていたような気がします。
寒い冬から急に暖かい春になって、身体の調節が追い付かずに風邪をひいてクシャミが止まらない! そんな症状を『春風邪ひいた』と言っていた記憶が…。
なんなら、夏の熱帯夜に布団を掛けずに寝てしまい身体を冷やして体調を崩した場合にも『夏風邪ひいた』と言っていましたので、『春風邪』・『夏風邪』ともに単なる感冒症の一種として付き合ってきたというか、少なくとも一般庶民はそれ以外の呼び方を知らなかったわけです。

ただお気付きの通り、『春風邪』で片付けるにはクシャミ・鼻水・鼻づまりは説明できても、あの不快な目の痒みは説明がつかない。
実は一連のこの症状はただの風邪ではなく、季節性の『アレルギー鼻炎』と気付いていた歴史は古く、またそれが植物の花粉由来だと推測されたのは、19世紀初頭とのことです。
最初にイギリスで、畜産関係者に於けるイネ科の牧草の花粉によるアレルギーを特定。日本でも、1960年代からブタクサ花粉スギ花粉…と順次花粉症が解明されてきたそうです。

その『花粉症』という単語が人口に膾炙するには少し時間が掛かるのですが、その『普及』過程に於いて、『花粉症』という呼称が大いにプラスに働いたであろうというのが私の個人的な推察です。
つまり、『花粉症』は『花粉症』という呼称であったが故に、特定の季節に特定の人が反応するアレルギーとして、恥ずかしいものではなく寧ろ自慢気に語られたからこそ流行したのではないか?という推測です。

『花粉症』は『花粉』という殆ど目に見えないもの(トップ画像のようにスギ林から春風に乗って黄砂の如く飛散する映像が普及したのはしばらく後の時代です)にビビッドに反応してしまう自分。まぁなんて繊細で過敏でデリケートにできているのでしょう!
という訳で、女性が鼻水で顔をくしゃくしゃにしながらも、『儚い花粉に反応する繊細な私』をアピールする絶好の道具にも捉えられたのではなかろうかと思うのです(笑)

それを補う説明として、もし仮にこのアレルギー性鼻炎が『植物の花粉』に由来するものではなく『馬や牛等の家畜の糞』によって引き起こされるアレルギー、その名も『馬糞症』であったなら、このようにみんながこぞって『自分が馬糞症であること』をアピールしたでしょうか!(笑)
自身が『馬糞症』であることを開示することは、自分が牧場近くの田舎に住んでいたり、或いはよりによって『馬糞』という『どちらかというとこの世に存在するものの中で不衛生で下劣なもの』に接近・接触したことをアピールするようで、特に女性にとってはとても恥ずかしいことではないかと勝手に考えています。

『花粉症』という名称だからこし、単なる風邪によるクシャミのくせに『ワタシ、花粉症ひどいんですぅ』と言えば可愛い。
これが『馬糞症』なら、それによるクシャミでも『ワタシ、馬糞症で…』とは言えず『あら、風邪ひいたかしら』と誤魔化すでしょうね(笑)

かくして、同じ症状であってもその呼称のイメージ次第では、罹患者が積極的に吹聴して回るのか、それともバレないように隠匿するかという違いが生じ、その結果、その症状が正しく理解されたり治療法が開発されたりするスピードも変わってくるのではないでしょうか!(笑)

※トップ画像は ALL ABOUT 健康・医療(花粉症/花粉情報・花粉カレンダー)からお借りしました。

(追記)
花粉症の事例とは趣旨が異なりますが、ある病気の一般俗称が学術的名称に置き換わることで人々の理解が促されたり或いはある種、差別的なニュアンスが薄まったり。若しくは逆に当事者には辛い正式名称が俗称によって少しニュアンスが変わったり…
例えとしてはいささか不適切かとは思いますが、思い付く限りでこんな感じかと。

●流感 ⇔ インフルエンザ
●十円ハゲ ⇔ 円形脱毛症
●若ハゲ ⇔ 壮年性脱毛症
●狂牛病 ⇔ 牛海綿状脳症
●エイズ ⇔ 後天性免疫不全症候群
●歯槽膿漏 ⇔ 歯周病
●テニス肘 ⇔ 上腕骨外側上顆炎
●成人病 ⇔ 生活習慣病
●躁鬱病 ⇔ 双極性障害
●寝小便(オネショ) ⇔ 夜尿症

知識不足の素人ゆえに誤認箇所はご指摘願います。

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