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アコギ遍歴を語る件 ~想い出の愛機その①~

火曜日は音楽ネタの日です
第1回となる前回は、私のアコギ遍歴=ギターと触れ合った3時期を振り返りました。

今回は、自身の保有ギターの棚卸しかたがた、これまでに買い集めたギターを思い出しながら紹介させていただきます。想い出の扉を開く作業、あくまで自己満足の世界ですね。
まずは、ギターを弾けなくなった現在も所有しているものを中心に、いわゆるフォークギターを並べてみます。

① Morris W-20(1978年製)

『アリスの谷村新司です。僕のギター、もちろんモーリスギター。ギターはモーリス、モーリス持てばスーパースターも夢じゃない!』
この名コピーに唆されて、全国で多くのニキビ顏の中高生がギターを始めました(笑)
中学2年生の時に従兄の部屋でアリスを初めて聴き、『遠くで汽笛を聞きながら』にノックアウトされて、両親に頼み込んで買って貰った定価2万円のギター。高2までの3年間、文化祭でも活躍してくれましたが、ネックが反ってきたのでナッシュビルチューニング(12弦ギター用の偶数弦だけを張る使い方)にしてサブ機として遊んでました。
その後、実家の押し入れに仕舞ったまま放置してたら、知らぬ間に弟が小遣い欲しさに友人に1万円で売却してたなあ…(哀)

② Morris MG-600(1981年製)

高1の時に5歳下の弟が兄同様にギターを欲しがったので、私の好みを押し付けて選んだギター。
アリスの谷村新司がライブで使っていたもの(後にMG-300Sという型番を知る)のレプリカ。定価6万円でしたが、ペグをゴールドに替えたりピックガードを鼈甲柄にしたり…。弟はまだ小学生だったので、結局は私が独占して使っていました。現在も実家に眠っています。

③ Morris WJ-50B(1980年製)

2001年のアリス再始動全国ツアーを機に、中高時代に欲しくてたまらなかった『ヒゲギター』がどうしてもまた欲しくなり、矢沢透が経営する Rim Shotさんでニアミント品が出てきたので、想い出を買い直す意味で購入!
谷村新司と堀内孝雄が色違いで使用していて、黒い方は堀内モデル。余談ながらナチュラルカラーの方は谷村新司モデルではなく、岸田智史(現・岸田敏志)モデルなので上位機種のモデル名は WJ-100SK となります。
Gibson Everly Brothersのコピーとして本家からの指摘があって云々という話はさておき、デザイン的にたいへん気に入っていて、モーリス社から専用ハードケースを入手して購入時のまま格納してあります。

④ Morris MG-2000LTD(2000年製)

21世紀を迎え『ミレニアム』というワードが話題になりましたが、そのミレニアム記念商品として企画されたモデル。
ボディ形状はモーリス社伝統のMGタイプで、上級機種の MG-3000 (30万円)と同様の材をふんだんに使用しながらボディトリムの本貝装飾をウッドバインディングにすることで20万円に抑えたお値打ちモデルでもあります。それなりの高単価機種でもありますので、ペグは GOTOHのSGL510、指盤には Tree of Lifeが奢られています。
購入時はヘッドの Morrisロゴが横書きでしたので、メーカーに持ち込んでヘッドを’80年代の縦ロゴに、トップ塗装を谷村新司モデルと同じマット(艶消し)に、あとピックアップも当時アリスが使用していた B.BANDをインストールしてもらいました。
親父バンドをやってた時期にはメイン機で、今も大切に格納してあります。

⑤ Morris WJ-100SKB(1980年製)

上述の WJ-50B の上位モデルでトップ単板モデル。
Yahoo!オークションで見つけた時は、ピックガードが剥がされボディも傷だらけの状態でしたが、自分のオリジナルギターを作る素材として落札しました。モーリス工場に送り込み、トップ塗装を黒からマット調のワインレッドに、ヘッドロゴをワンポイントに、ペグをGOTOHのクルーソンタイプに、ピックガードをMJ-3500のホワイトフレイクに、ブリッジをRamblerシリーズのスルータイプに、そしてB.BANDのピックアップも仕込んでもらいました。
メイプルのスモールボディでサスティンはありませんがジャキジャキと気持ちよく鳴りますので、ライブでよく使いました。今は部屋に飾って、観賞用にしています(笑)

⑥ Morris B-100(1979年製)

1978年に堀内孝雄ソロ名義で『君の瞳は10000ボルト』が大ヒットした時に堀内氏が12弦ギター(Morris B-80 proto)を使っていた事から世の中に12弦ギターブームが起こり、モーリスの社長が豪邸を建てて契約アーチストを招いていたとの話しも聞きました(中村行延氏より(笑))。
ろくに弾けもしないのに、アリスサウンドには絶対必要!と考えてオークションで落札しましたが、いざ弾いてみるとそのゴージャスな鈴鳴りに驚愕!
これもモーリス工場に送って、ペグの換装と全面バフ掛けしていただきました。コレクションとして手離せない逸品です。

⑦ Morris F-130 (MF-3000ctm)(2000年製)

中学時代からずっと日本のフォーク~ニューミュージックを聴きながらギターに親しんできましたが、‘90年代後半からはロックミュージシャンによるアンプラグドというブームが興隆、Eric Clapton が時代の寵児として神様の地位を確立し、彼のシグネチャーモデルである Martin 000-28EC が爆売れしました。それまで私は、所謂ドレッドノウトとジャンボと呼ばれる形状のアコギを収集してきましたが、アコギフリークの端くれとして小振りの 000サイズに食指が動いてしまいました。
そこで見つけたのが煌びやかなこのモデル。
Morris MF-3000をベースにアバロンパーフリングをふんだんに施した個人のオーダー品らしく、折しもモーリス社が品番の改編を行っていた時期でもあり、内側のラベルには旧名の MF-3000 ではなく、F-130 と印字されています。
ライブでジャカジャカ弾いてしまいましたので使用感はありますが、高価で豪華なギターですのでこれも大切に保管しています。

⑧ Martin HD28V(2001年製)

アリス好きが嵩じて何本もの Morrisギターを入手してきましたが、とうとうアコギ界の御本家である C.F.MARTINや GIBSONが欲しくなってきました。
どうせなら自身のバースイヤーである1965年製が欲しかったのですが、その当時のギターはワシントン条約で輸出入や伐採が禁止された素材(ハカランダ材・鼈甲・象牙等)を使っている為に希少価値が付加され、100万円以上ととんでもない相場になっています。そこで、まだ幼児だった長男のバースイヤーを購入しておいて、長男がギタリストとしてちょっといいのを欲しくなる時にプレゼントしよう!と粋な事を考えました(笑)
当時は2005年頃でしたか、ジャパンマーチンクラブ重鎮の金田さんに相談したところ、代理店を通して全国のショップ在庫から奇跡的にもデッドストックを探し出していただきました。バックもサイドも刷毛で描いたような美しい柾目で、貴重なコレクションです。
結局、長男はギターに興味を示さず(泣)、銘器はハードケースの中で眠り続けています。

以上が、現在も大切に保有しているものを中心に、比較的長く所有していた8本でした。それぞれの写真を添付してもよいのですが、noteはその辺の使い方が面倒そうなので、一旦見送ります。また気が向いたら、編集するかもしれません。
他にも、興味本位で入手したもののほどなく手離してしまったギターが数本あります。それらについてはまた改めて…

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