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ビジネススーツはサイズ感が命!である件

水曜日はファッションのお話しを。
新入社員の着こなしについて言いたい事を書きたい!』シリーズ第4弾です!
当初のアジェンダ?では今回は『2着目・3着目のスーツは何を買うか?』の予定でしたが、既に前回、筆が止まらず書いてしまいました。その折に『スーツはサイズ感が大事!』と主張しましたので、今回はそのお話しです。

新しくスーツを買い求める時に、デパートでも紳士服量販店でもイオン等のスーパーでも、サイズは店員さんに合わせて貰って購入するかと思います。凡その体格に合った既製服吊るし)から何着かを背中に当てたり羽織ってみたりして選択していく方もいれば、細かく採寸してオーダーメイドされている方もいらっしゃる訳ですが、総じて大き目=オーバーサイズを選びがちです。

プロである店員が測ってくれているのに?
はい、彼らはフィッティングのプロであると同時に接客=サービス業でもありますから、自分の信念でお客様に似合う服を選びたい一方で、お客様が心地良く満足してくれる服を選ばざるを得ない状況がままあります。総じてお客様はゆったりとしてストレスのないものを心地良いと感じますので、フィッターとしての矜持を抑えてお客様が選ぶゆったりした方を『お似合いです!』と言ってしまうわけです。

店員が薦めるジャストフィットのサイズがあるにも関わらず、どうして客はゆったりした方を選んでしまうのか?
若い方については、カジュアルウェアのルーズサイズ化・オーバーサイズ化への慣れがありますね。UNIQLOを筆頭にファストファッションが普段着の標準となって久しく、ヒップホップに端を発したルーズフィットの流行やストレッチ素材の開発もあり、タイトな締め付け感に対する抵抗が大きくなっているわけです。
一方でミドルシニア層については、自身の学生時代ないしはバブル期に一世を風靡したDCブランドからの流れ。大きな肩パッド、ゆったりしたダブルブレストツインタックのウェスト、ダボダボの太腿渡り…。その後、何十年が経過した今もなお、ジャケットは大きくて長い方が、パンツは太い方が安心なのかもしれません。
かくして、日本のビジネスマンのスーツの着こなしは『ゆったりめ』が主流となっています。

しかし、ビジネスマンの戦闘服であるスーツにはある程度のタイト感がどうしても必要であり、締めるべき処は締めておく方が『若々しさ』と『信頼感』のイメージ双方で有利であることは否めません。
ここで言うタイト感は必要以上のタイト感ではなく、適正なフィット感です。

まず、ジャケットの長さに注目します。
ミドルシニアの着こなしで、お尻を超えて太腿に至る長さのジャケットが散見されます。前から見ると、2つボタンの上の方の留めているボタンがベルト位置まで下がっています。明らかに長過ぎます。
理想の長さは、ジャケット先端がぎりぎりお尻を隠す位置です。
逆に若い方で細身のスーツの場合、お尻を隠しきれない短めのジャケットもありますが、お尻が半分以上見えている(得てしてジャケット先端がハネ上がっています)状態はNGです。長過ぎず短か過ぎず、お尻をちょうど隠す上品な長さを知るべきです。

次にジャケットの身頃
ゆったりサイズの場合、第一ボタンを留めても腹との間に拳1個以上の余裕が生じます。ゆったり過ぎるジャケットでは、背中に数本のタテ皺が見られます。
逆にタイト過ぎるジャケットですと、第一ボタンを留めるのに苦労したり、ボタンを留めると引っ張られ感が強かったり、或いは背中に無数のヨコ皺が生じます。
第一ボタンが無理なく留められて、かつ背中にタテ皺もヨコ皺もできない身頃サイズを見つけてください。

さらにジャケットとシャツの袖の長さ
既製服の場合、ジャケットは肩幅と身頃で合わせる訳ですが、袖の長さはシャツ袖との関係でも決まります。理想は、ジャケットの袖口からシャツが15~20ミリ覗くくらい。と言っても、シャツの袖の長さが一定ではないので難しいですね。シャツの袖の長さも腕時計が隠れるか隠れないか等の好みもありますが、自分で一番心地よいシャツの袖に合わせて、それが15~20ミリ出るような長さが理想です。
ただ、スーツの『お直し』の料金は、パンツの裾上げ等に較べてジャケットの袖調整は高価になります。詰め・出しともに、両袖で数千円に及ぶこともあり、袖まで律儀にお直しする人は少数派かと思います。
せめて、ワイシャツが少し見えるかどうかのチェックだけは怠らないで欲しいものです。

パンツ(スラックスです)に移りましょう。
パンツのシルエットは、何と言っても長さで決まります。ミドルシニアで、裾辺りのたるみが大き過ぎる人が極めて多いのが残念ですね。
スラックスの裾の前方(革靴に乗る部分)のたるみをクッションと呼びますが、多くの人にワンクッションという大きなたるみが見られます。得てしてパンツが太いほど、クッションも大きくなりがちです。

GINZA Global Style ENJOY ORDER!!より(トップ画像も)

理想は、ノークッションないしはせめてハーフクッションです。一般に、革靴のヒールから3~4cmの長さに切ると、ハーフクッションになるようです。
サイズ合わせの時に見栄を張ってベルト位置を持ち上げがちですが、実際のベルト位置で穿くと必ず裾が下がりますので、素直な気持ちで採寸してください。
中には、太って腹が出たら裾が上がるから長めに作っておく、という人もいらっしゃいます。どうか太った時の事を考えず、太らない事を考えてください。

結論、
着心地よいサイズ感よりも、自己管理を心掛けてタイトなサイズ感を

『新入社員の着こなしについて言いたい事を書きたい!』シリーズ
今後の予定(笑)
1.バッテン族を撲滅したい(済)
2.一番下のボタンは絶対に留めないで(済)
3.黒いスーツは就活と冠婚葬祭のみで(済)
4.(変更)スーツのサイズ感
5.じゃ、シャツは何を買うか
6.ネクタイはエクボ作ってしっかり上まで
7.皮革アイテムは色合わせ・素材合わせが命
8.スラックスのシワはあり得ない
9.ノータイならスーツよりもジャケパンで
10.小物・アクセ・光りモノの〇と×
11.バッグと靴
12.時計と眼鏡
13. …

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