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必要以上に不安にならず、未来を正しく想像すべきことに気付かされた。

AIは我々に大きな機会と
厄介な難題の両方を
もたらすだろう。

ほぼ全ての難題に
役立ちそうな戦略は、
AIが完全に立ち上がる前に、
我々が一つになって行動して
人間社会をより良くすることだ。

若者への教育を通じて、
強大な権力を
テクノロジーに譲り渡す前に
そのテクノロジーを
堅牢で有益なものにすること。

テクノロジーによって
時代遅れになる前に
法律を現代化すること。

自立型兵器の軍拡競争へ
エスカレートする前に、
数々の国際紛争を解決すること。

AIによって不均衡が
拡大する前に、
全ての人が豊かに暮らせる
経済を構築することである。

マックス・テグマーク
『LIFE3.0――人工知能時代に人間であるということ』より


メタバースの普及や、
大手企業のゲーム市場への参入、
身近なところでは、
車の自動運転や、
私生活へのロボットの導入・・・

ここ10年ほどで、
話題となり普及したテクノロジーは、
コロナ禍の下でさらに加速しました。

私たちの生活が便利になり、
豊かたになるのは非常に
喜ばしいことです。

ボタン一つで
掃除機をかけてくれるんですから、
毎日バタバタの我が家にとっては
ありがたい限りです。(笑)

ただ、
これ以上テクノロジーが
進化し続けて、
私たちの生活に普及した時、
どうなるのか・・・

ふと不安になることが、
最近増えました。

そこで、
物理学者であり、
AI安全性の研究も行われている
マックス・テグマークさんの
書籍を読んでみました。

この本を読んだことで、
私の漠然とした不安は消え
なんとなく、
未来に向けた心構えができました。



人間を超える「超知能」は出現するのか?

人間のレベルを
はるかに超えた汎用知能、
「超知能」。

それは、実際にやってくるのでしょうか。

超知能と聞くと、
すかさず、映画『ターミネーター』
を連想してしまいます。

もしくは、『マトリックス』。

もしくは・・・
これ以上言うと、
おばちゃんなのがバレますね・・・
(隠すことちゃうけど)


さて、本題に戻します。
この問いに関する答えは、
わからない」です。

わからんのかい、
と思ってしまいますが、
マックステグマークさん
によると、

数十年、または数百年以内に、
出現するかもしれないし、
出現しないかもしれない。

というのが、
現状だそうです。

多くのAI専門家の中でも、
意見は一致しておらず、
様々な見解があるのが
現状だそうです。



「経験」も人間以外の物質の塊ができるようになるかもしれない

記憶、計算、学習。
これら3つにおいては、
あなたが毎日使っている
スマホやPCがそれを
証明してくれていますよね。

152432×5783621 = ?

こんな計算式を見ると、
電卓で計算する人が
圧倒的に多いと思います。

しかし、
私たちが「人間にしかできない」
と考えている「経験」。

実は、これも
人間以外ができるように
なる可能性が高いようです。

ここで、「経験(=意識的経験)」について、
マックス・テグマークさんの
言葉を借りてみましょう。

多くの振る舞いや
脳領域は無意識であり、
我々の意識的経験の
ほとんどは、
膨大な量の無意識な情報を
事後にかいつまんだものである。

マックス・テグマーク
『LIFE3.0――人工知能時代に人間であるということ』より

例えば、
あなたがある決定を行うとき、
どのような決定をするかを、
脳はなんらかの決定論的な
計算方法を使って計算します。

そして、あなたが、
「自分が決定した」と感じるのは、
その計算を「いつ実行するか
と言うことを決定したからなのです。


ここまで分解すると、
経験も、
物理的に説明できることが
わかると思います。

ただ、「経験」を
物理的なものと分けて
考えてしまうのは、
「経験」が物理的基盤とは
独立した性質を持っているためです。


ここまでで、「経験」が
物理的に説明できるもの
ということがわかりましたが、

実際にAI自身に
「経験」をさせることが、
いつできるかはわかっていません。

AlphaGoや、東ロボくんなど、
ある事柄に特化した
高度なAIはあるものの、
「経験」をするとなると、
その難しさは何段階もアップするようです。

しかし、
「経験」という事柄が
物理的に説明できる以上、
可能性は0ではありません。



「ターミネーター」に怯える前に

「経験」もAIができるようになったら、
邪悪なターミネータのような
ロボットが地球を
支配してしまうかもしれない!

この本を読む前の私は、
そう思っていました。

ですが、私たち人間に
実際に影響を及ぼすのは、
AIが主観的に何を感じているか
ではありません。

実施に、何をするか
ということです。

そして、そのAIの目標が、
私たち人間と
異なった方向へ向かないこと
が大切なのです。

そのために、
AIの研究を進めると同時に、
AIが完全に普及し、
人間の知能を上回る前に、

法律を、経済を、社会を、
そして平和な世の中を
目指すべきなのです。



私たちにできることは

とはいえ、
あなたも私も、
マックス・テグマークさんのような
研究者でもなければ、

イーロン・マスクさんのような
世界トップクラスの
資産家でもありませんよね。

では、
私たちにできることは何か?

それは、
未来に向けて正しく備えること
です。

・どのように情報を得るか
・どのような意思決定をするか
・誰に投票するか?
・何を使うか?  etc…


特に「どのような情報を得るか」
は重要です。

なぜなら、
メディアは良くも悪くも、
ある部分を切り取って
誇張表現してしまうことが
多いためです。

メディアに流されないためにも、
あるニュースに関心ができたら
 そのニュースが本当か?
 なぜそうなったのか?
ということを
考えてみるといいかもしれませんね。


来たる未来に対して、
正しい情報を得て、
正しく備えましょう。

そして、ネガティブではなく、
「どうすれば良くなるか」
ということを考えたいですね^^



参考書籍


今回読んだ本はこちら↓

Kindleだと、200円ほどですが
安く買えるようになっていました^^



次に読みたい本

物理学者カク・ミチオさんの
2100年の生活を予測した本です。

近未来(2010年頃〜2030年)
世紀の半ば(2030年〜2070年)
遠い未来(2070年〜2100年)
の3つの段階に分けて
予測が書かれてあり、
わかりやすいです。

2100年の未来に関しては、
人間とAIが共存する世界を
ポジティブに描かれていました。

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