パイ好き社員の執念から発売!パイメーカー
今回は調達部のエジさんにインタビュー!
サンコーの商品は自社で企画したオリジナル商品と今後ヒットしそうな商品を外部から調達し改良した商品があります。その調達をおこなうのが調達部です。
仕事内容
これから世にだしていく商品を日々探しています。協議をかさねて商品をとりよせて、想定どおりにうごくか動作検証や安全検証など諸々のテストをクリアすれば、大量生産します。そのあとはマニュアル、パッケージなど商品まわりをやりつつ、新たな商品を探しています。そういった仕事が常に並行していて、20件ほどの案件(商品)をうごかしています。
機械が苦手だからこそ
私以外の調達部のメンバーが男性ということもあり、また私が毎日料理をするので、調理家電のこだわりや便利さはより親身になって判断ができるので、得意分野の調理家電をおのずとえらぶことが多いです。
お客さん側にたって一番に商品を考えるのですが、主語を私に置きかえて、「私だったらどう思う?」とも常に考えています。私自身、機械に精通しているというわけではないので、それを逆手にとって「私が使いにくかったら使えないでしょ」と機械が苦手な人でもつかいやすい商品を選ぶようにしています。
じつは、不採用だったパイメーカー
パイメーカーの初代「自家製おかずパイメーカー」は即完売するほど人気でしたが、パイメーカーを選んだ理由を教えてください。
それはもう「パイが好き」だからです。パイメーカーは全くこの世になかったものではなく、欧米ではわりとポピュラーな家電なんです。日本だとパイを気軽にたべる文化があまりなく「パイはなかなか作らないんじゃないか」となかなか部署内でゴーサインがもらえず、2回提案したのですが不採用となりました。(調達する商品は基本的には部署内で判断して選定)
パイへの執念がすごかったので、3回目の提案で「パイがこんなに簡単につくれる商品なので、どうしてもやりたい!」と私のしつこさが勝ち、採用されました。笑
「自家製おかずパイメーカー」はケンタッキーのポットパイが世間一般に「おいしいもの」として浸透していたので、あのポットパイが家でも簡単につくれる!というところで、ケンタッキーのおかげで売れたのもあるかと思います。
最新版のパイメーカー
先日発売した「自家製おおきなパイメーカー」は自家製おかずパイメーカーの後継機として選んだのもあるのですが、ホールパイやホールケーキって気分があがる食べものだと思いませんか?
ただホールパイは家で作るとなると大変なので、お店でしかみかけたことがない人が多いかと思います。ホールパイで気分をあげてほしいのと「本当にパイって簡単なんだよ」っていうのを伝えたくて選びました。
安全面や仕様は少しカスタマイズしていて、サーモ(温度を調整するための装置)や温度ヒューズ(温度がある値を超えると溶断する過熱保護素子)などは調達したモノから変更しています。
「自家製おおきなパイメーカー」のコンセプト
「レトルトや残り物がごちそうになる」をコンセプトに考えています。実は「ややこしいことを簡単に!」という裏テーマもあります。
基本的に私が調達する商品の裏コンセプトはずべてコレに通じていて、美味しいから毎日食べたいけど、こんな面倒なことはやってられない!ということをいかに簡単に日常に落としこむかがポイントです。
「自家製おおきなパイメーカー」のいち押しポイント
この型です。
一度、血迷って(?)生地からパイをつくったことがあって、二度とつくるもんかと思ったことがあります。冷凍パイシートをつかって作ると簡単につくれるのですが、型抜きがめんどう。丸い形にかたどろうとするとはみでたり、足りなかったりで、パイのフタの部分もかたどるのに時間がかかる..そこでこの型をつかうとあっという間にかたどれます。
おすすめのレシピ
「自家製おかずパイメーカー」と「自家製おおきなパイメーカー」のちがいはパイの大きさもそうなんですが、「自家製おおきなパイメーカー」の方がフィリング(具材)をいれる部分が浅いんですよ。
自家製おかずパイメーカーは汁物のシチューなどがむいていて、自家製おおきなパイメーカーはミートボールをしきつめても良いし、お肉系がおすすめです。個人的におすすめなのが、マッシュポテトと炒めたひき肉をいれたパイです。イギリスのパブ飯でチーズをちらすのもオススメ。
あとはマカロニチーズ(マカロニとチーズソースをからめた料理)をパイにいれると罪深い味がしますよ。
こんな人にオススメ!
不器用なスイーツ好きの方や、食材をあまらせて困っている主婦のみなさまにオススメしたいです。適当にあまったものをつめこむだけでそれなりの料理ができあがります。
終わりに
今回はレトルトや残り物がごちそうになる「パイメーカーシリーズ」の裏側をお届けしました。では、また次回に!
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