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日記:ジェンダーロールを飛び降りたい症候群

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女らしく生きるのはしんどいが、男になるつもりもない。そんな40代FtXの備忘録を兼ねた2020年現時点での覚書。
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昔話:初めてのオフ会失敗談

昔話:初めてのオフ会失敗談

 まだ若かりし上京する前の事、ネットゲームで知り合った友だちから初めてのオフ会に誘われました。といっても、仲いい腐女子3人でお茶でもしない?という軽いやつ。
 私、格好が男っぽいんだけど大丈夫かな? って、一応先に聞いてみた。

「女オタクは男っぽい格好の子が多いから気にしなくていいです。ボクもスーツで行きますし」
「待ち合わせにわかりやすい目印があるといいね、薔薇の花束とか」
「薔薇は流石にww

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ジェンダーロールを飛び降りたい症候群4

ジェンダーロールを飛び降りたい症候群4

当方、職場では中性的な女性という枠でリーダー職しております。
ジェンダーロール…いわゆる性的役割から飛び降りたいって気持ちは、別にミソジニーと関係ない。と思っているのだが、これがなかなか伝わらない。
そんな私が仕事中に気づいたこと。

 職場でアラフォー社員君に真面目な顔で聞かれたことがある。
「かむいんさんて自分独身なのに年末年始の繁忙期とか家庭のあるパートさんたちの休みを優先してあげるの何故で

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ジェンダーロールを飛び降りたい症候群3

ジェンダーロールを飛び降りたい症候群3

 当方、小学生の頃から「中性的になりたい」と思っておりました。
 男でも女でもなく、あくまで中間でいたかったのです。

 今ならそんな事はないのでしょうが「女らしい格好したくない」というと「女が男になれるとでも思ってるのか!」と罵倒される時代がありました。
 幸いなことに、私の場合は母親が理解のある方で「マニッシュってかっこいいよね!」みたいな感じで肯定してくれましたし、父や弟も「似合ってるし動き

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ジェンダーロールを飛び降りたい症候群2

ジェンダーロールを飛び降りたい症候群2

 前回「ジェンダーロールってなんぞや?」というのをうっかり説明し忘れたんですけど、いわゆる性役割というやつでして
「男なら男らしく外に出てバリバリ働くべき」とか
「女なら女らしく子供を産んで育てるべき」とか
 わかりやすく言うとそういうアレですよ、アレ。

 なお、前回はあえて私自身の性的指向には触れなかったんですが、今の時代なら大丈夫かな?と思うので今回は少々闇が深い話をしたいと思います。
 私

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ジェンダーロールを飛び降りたい症候群

ジェンダーロールを飛び降りたい症候群

 十代前半から二十代後半まで訳の分からない焦燥感と「このまま消えてしまいたい」という希死念慮に近いものに囚われてたのが、30歳になった途端に憑物でも落ちたみたいにほとんど気にならなくなった。
 思春期特有の豆腐メンタルとは斯様に度し難いものなのか…と思っていたのだが、それを上回る転換期が40歳になった途端、唐突に訪れた。

「もう子供を産めって言われなくて良いんだ!」

 その時の開放感を、なんと

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