『T.h.E Daily P.S.ver.1.0_太陽が奪うキミ』
どこであろうと関係ない。
けど、下着はつけるし、ってことを考えるとその感覚を享受できる面積は下半身の方が広い。
素肌のまま、毛布の下に潜り込んだ時の感覚。キミにも、これの真似はできない。けど、そんな毛布でもキミみたいに抱きしめることはできない。
だから隣にいないという現実は、そんな毛布のせいで寂しく感じるし、潜り込んだ毛布は自分の体温でしか暖まらないから、朝まで必死で眠りに行くんだ。
少しくらい悪い子しても許してよ?会いたいし話したいし手繋ぎたいし抱き締めたいんだもん。
なんなら脱がせてしまいたいんだもん。けどそんなことできないのはわかってて、だから妄想にする。現実がそうだったらどれだけいいかと思うけど、いざそんなことになったら自分がどうなるかなんて想像もできない。前に会えた時の繰り返しなはずがない。あの時よりもっと好きなの。
くそう
と、思って、この悔しさをほんのちょっとのアルコールで無理矢理嚥下。普段飲まないからすぐ頬があったかくなる。北の方の地元に住んでた時の冬を思い出す。外で冷えた頬が、家に入ると暖気で熱を持つ。でもそれすら腹立たしい。キミを前にして照れて赤くなるのは許せなくないのに居ないのだ。ちくしょう。あー悔しい。どうやったら毎日、他人の嫉妬で貶されるくらい愛し合えるのかなぁ。きっとそんな人、このマンションの上下左右に蔓延ってるんだ。隣だってそうかもだ。
でも、あたしは1人。キミはいない。キミがいない。キミだけいればいいのに。
キミにいて欲しいのに。
キミ、が、欲しい、だけなのにね。
そんな想いが、毛布の中で培養されていく。えっとだから、何が言いたいかっていうと会って話してギュッてしてギュゥってしてふっ、てして笑ってぽふってして照れてぽってしてにゃーってして、ドキドキを直接耳に焼き付けておやすみも寂しいなく寝落ちて、ちゃんとおはようが言いたい。
それだけ。
あ、でもたこ焼きとかたい焼きとか食べたい。アイスでもいい。あちあち、ってふざけたいし美味しいでわらいたい。少し真面目に話して、息の音が聞きたい。そんな近く。
あたしのキミへの全てを答え合わせする。うん。昨日も今日も明日もちゃんと好き。
でも変わるんだこれも。それはその、大きさだ。いつも昨日残した答えとは合わない。昨日より今日の好きは大きいし、色も少し違う。明日もそう。答え合わせでわかるキミの大切さがちゃんとあたしの中で生きてる。
めんどうだよねー、こんなの。でも楽しくて寂しくてあったかくて寒くて笑いながら泣いてる。
いつかまた、ちゃんと居てね、とかそんなのが、いつもの天井に響く前に口元で描き消えて。掌で握り込むシーツが冷たいのだ。
毛布があったかいのは、あたしの熱だけ。
わかってる。わかってるよう。
でもそれでも、あたしがキミを好きなことは、息するみたいに必要な世界。
キミが全てとは言わない。けどそうであったらと思う。
キミが居なきゃ生きていけない、なんてこともきっとない。けど、心臓になって欲しいとも思う。
あたしは昨日とか明日の自分と答え合わせするじゃなく、今のキミと応え合わせがしたいんだよ。
その声帯であたしの耳を殺してほしいし。指紋を採取して培養したい。早く髪の毛からクローンを作りたい。それはできない。でもしたい。迷惑かけたくないし。でもわがままは言いたい。
つまりね。
大好き。
って、それだけ。
おはようみんな。
今日もちゃんと好き?
『The Daily P.S_太陽が奪うキミ』
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#Gravity限定300文字を使ってちと書くお話
#誤字脱字勘弁
基本的に物語を作ることしか考えていないしがないアマチュアの文章書きです。(自分で小説書きとか作家とか言えません怖くて)どう届けたいという気持ちはもちろんありますけど、皆さんの受け取りたい形にフィットしてればいいなと。yogiboみたいにw