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Xジェンダーを自覚してから見えた世界

少し前に自分の性的指向の話をして、その頃から自分の性自認についても考え始めて、初めてしっくりきたものがあったので、そのことについて書いてみようと思う。


自分の性自認

タイトルに書いてあるように自分の性自認はXジェンダー。

Xジェンダーの中にも分類があって、その分類の中で言うと、自分はXジェンダーの無性。
簡単にいうと、自分は男性にも女性にも当てはまらない性別で、性別がない性別だと自分では思ってる。

Xジェンダーと分かった経緯

性自認に向き合ったきっかけ

Bad Buddy seriesというドラマを見たことが自分の性自認に悩み始めたきっかけ。
一応このドラマはBLドラマなんだけど、サブカップルに女の子同士のカップルがいて、それを見て、もし恋人が女の子だったらということを考え始めた。

色々考えた上で、相手が女の子でも全然違和感ないと感じた。
そうするとまた疑問が。
「と、なると自分はレズビアン?」


自分はレズビアンなのか?

その疑問は自分の中ですぐに否定された。
なぜなら「自分が女性であること」に違和感を感じたから。


じゃあ自分の心の性別は?

「自分が女性ではないとしたら、自分の性別はなんだろう?」

そう考えた時、咄嗟に「じゃあ男性?」となったんですが、それも違うと思った。

元々生まれ変わったら男性になりたいとか、服装などの好みはどちらかというとメンズよりというのはあったけど、自分の心の性別が男性であるかと言われると、なんだか違うような気がした


Xジェンダーを見つけた日

ずっと悶々と過ごしていたある日、バイト先の先輩に「夜だし帰りは危ないから誰か男の先輩と一緒に帰るよう伝えようか?」と言われて、
その瞬間、すごいショックだった。

今までもそのようなことをたまに言われて、モヤモヤするぐらいだったのに、その日は本当にびっくりした。なぜなら「女性」として扱われたから。

その衝撃が忘れられなくて、思い切って「女性でもない 男性でもない」的なワードで検索をかけてみたら、「Xジェンダー」という単語がヒットして。

Xジェンダーの大まかな定義は「性自認が男性にも女性にも当てはまらない」で、
これを知った瞬間、自分はXジェンダーだと確信した
自分の居場所はあったのだとホッとしたことを覚えてる。


性自認に気付いた後の世界

自分の性自認が分かったからといって、世界の全てが一転するわけではなく、
自分のことをよく知らない人は「女性」として扱ってくる。
自分にとってそれは、胸が息苦しくなることだし、
ただ外を歩いているだけでも、自分がどう見られているのか、怖く感じてしまう時もある。

自分が自分のままでいいというマインドをもってはいるものの、他人に「女性である」と思われる恐怖がずっと付き纏ってくる。
例えば服装、歩き方、体格、声。これらの要素で「女性」だと思われるのが本当にこわい。

例えば服装を女性装にすると、自分にとって違和感がすごいし、偽物という感覚がする。もし男性装をすると、とても気分が上がるし、鏡の中で見る自分はとてもしっくりくる。
でも外に出るとその気持ちは続かなくて。
街にいる(生物学的な意味での)男性を見ると、すごい恥ずかしくなってしまう。
自分の隠しきれない女性的な身体的特徴が浮き彫りになって、「お前は女性だ」と言われた気になる。
身体のつくりが違うのだからしょうがないのだけど、その骨っぽい、丸くない身体が心底欲しくなる瞬間がある。

でもだからと言って、男性にはなりたくはない。
欲しいの女性と男性の真ん中に当てはまりそうな身体。
将来、もっと医療が発達して、そんな身体を持てるようになれたらいいなって思う。


まとめ


自分の性自認を自覚するのはとても喜ばしいことだと思う。
だけどそれと同時に社会が求めるジェンダーステレオタイプにより苦しむ可能性もある。

もしこの世界に性別という考えがなかったら自分はこんなに悩むことはなかったんだろうなって思うし、出来るだけ早く性別に対しての固定概念がなくなって欲しいなって思う。



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