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ALUMNI STORY ヌーベルメディア株式会社 渡辺 絵理(文学部卒)さん
東北大学の出身者や関係者でスタートアップ界隈で活躍されている方、そして官公庁や大手企業などにいるこれから東北大発のスタートアップに関わっていきたいと思われているOBOGの方々をご紹介する「東北大学スタートアップアルムナイ100人カイギ」このイベントで収録された東北大学OBOGの講演内容を「ALUMNI STORY」として記事化してお送り致します。
※東北大学スタートアップアルムナイの詳細についてはコチラをご覧下さい。
自己紹介:2015年3月に東北大学文学部を卒業
※こちらの収録は2023年4月に行われたものです
渡辺絵理と申します。よろしくお願いします。私は山形県の新城市出身で、東北大学を卒業するまで、長年東北で過ごしてきました。特に周りにはロールモデルになるような人もいなく、やはり都会と比べると、教育やキャリアに対しての意識も低い環境で育ちました。私自身も20代前半までは結構自己肯定感も低くて、自分に自信が持てなかったこともあり、こういう環境も影響しているのかなというように思っています。
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大学入学前:英語力を磨いて、視野や交友関係が広がった学生時代
小学生の頃はほとんど勉強していなかったのですが、ある本をきっかけに国際公務員になりたいなと思うようになりました。中学生から真面目に勉強を始めて、高校生の時にはイギリスにも留学しました。ここで、英語がある程度使えるようになったことで、視野や交友関係、キャリアにおいてのチャンスが広がったかなと思います。
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これをきっかけに、その後の人生に広がりがでたので、1つ目の転換点でもありました。将来の夢もあって海外の大学に進学したかったのですが、金銭的に厳しかったこともあり、国立大学しか選択肢がなかったので、とりあえず東北大学に行きました。
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大学入学後:東日本大震災をきっかけにTEDxTohokuを立ち上げ
大学に入学してすぐに、東北大学に入学して本当に良かったなと思う出来事が起こります。大学1年生の時に経験した東日本大震災が、私の2つ目の転機となりました。震災の1週間後には、現地に入って復興支援活動を行っていました。当初は、体を動かすような瓦礫撤去や炊き出しのような活動していたのですが、復興のフェーズが変わるにつれて、学生にしかできない活動は何かということで、学生の発信力や語学力を活かせないかと考えて、行き着いたのが情報発信活動でした。
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その中で出会ったのが、アメリカのTEDという非営利団体で、当時のTEDはまだそこまで有名ではなかったのですが、日本でもTEDxTokyoとか、TEDxKyotoという形で、少しずつ広がりはじめていた頃でした。震災後に、被災地で一緒に活動していたメンバーと一緒に、TEDxTohokuを立ち上げました。学生主体のTEDxとしては、日本で初めてで、東北地方でも初めてのTEDxイベントでした。今でもそうなのですが、世界で最も広い知名のついたTEDxイベントになっています。
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当時は、被災地の取り組みや、そこで生まれた画期的なアイデアを国内外へ発信する場としてスタートしたのですが、2012年以降は『まだ見ぬ、“みちのく”へ、ともに。』というテーマで、東北六県から幅広いアイデアや取り組みを発信し、東北内外の人々をつなぐプラットフォームになっていきました。
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大学を卒業する2015年まで、東北各地でイベントを開催して、そのうち3年間は共同代表として携わりました。企業との交渉、資金調達、登壇者の選定、プレゼンテーション指導など、学生ではできない経験がたくさんできました。大学卒業後は、残念ながら跡を継ぐ後輩がいなかったので、しばらく活動を休止することになりましたが、東北大学内でその後、TEDxTohokuUniversityというイベントが生まれ、他にも東北でいくつかTEDxイベントが誕生して広がりを見せました。 他にも、大学時代は東北大学のオフィシャル団体であった学生ボランティア支援室の代表を務めていたり、それから1年間のフランス留学も経験しました。
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就職活動時:紆余曲折あって、新卒では三井不動産に入社
このように、学生生活はとても充実していたのですが、将来のことはあまり考えておらず、就活は真面目にやっていませんでした。紆余曲折あって、民間企業に就職することになりました。当時、Googleからも声をかけてもらったりはしていたのですが、外資系でやっていく自信がなかったので、とりあえず日本企業に入りました。
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現在の仕事内容:映像制作・イベント制作会社で執行役員を務める
ただ当然、日本の大企業の環境は合わず、三井不動産では2年も経たずに転職をしました。その後、一般社団法人を経て、今はヌーベルメディア株式会社という、映像制作・イベント制作の会社で仕事をしています。
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この業界に入れたのも、TEDxで付き合って、培ったイベント制作の経験のおかげかなと思っています。2019年に平社員で入社したのですが、ありがたいことに、社内でも異例のスピードで昇進をして、2年で執行役員になりました。現在は、グループ会社の社外役員も務めております。普段は、クライアントであるGoogleにおいて、3つのイベントチームのマネジメントを行うほか、組織改革や人事部、広報部のスーパーバイズなんかを行っています。結局、巡りに巡っていまGoogleで仕事をしています。
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簡単に現職についてご紹介すると、弊社はもともとテレビ番組の制作会社として、37年前に設立された日本企業になります。それだけ聞くと、すごく昭和な企業のイメージなのですが、日本の制作会社、制作業界の中でも新しい地位を築こうと思って頑張っています。
弊社が得意とするのは、大きく分けて2つで、ミュージックビデオや大型フェスなどの音楽コンテンツ、それから企業向けのビジネスコンテンツになります。
他社との違いは、複数の外資系企業を顧客に持つことと、英語での制作サービスを行っていることです。それから今まさに、私が組織改革として取り組んでいるところではありますが、こうした幅広い顧客に対応するために、多様な人材を採用しています。
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外国籍の社員や、女性、若手が多いだけではなくて、そういう人材が働きやすい環境づくりにいま取り組んでいます。こうした労働環境を整理するために、古い業界構造からの脱却だったり、新しいビジネスモデルへの転換を図っているところです。
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また、ベンチャーや外資系では普通のことかもしれませんが、年功序列を廃止して成果に応じた人事査定を行っています。なので、30歳でも役員になれるような環境があります。
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プライベートでは、大学卒業後もTEDxNihonbashiを立ち上げるなど、TEDxコミュニティ、TEDコミュニティに長年関わってきました。
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また、2021年からTEDxTohokuの活動を仙台で復活させて、昨年10周年記念となるイベントを開催しました。今回のテーマは、Diversityということで、11組中6組を女性登壇者としてキュレーションしました。
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それから、託児所を設置したり、子連れ参加者、女性スタッフを増やしたり、よりインクルーシブなイベントにできたと思います。2022年のイベントの様子はYouTubeでご覧いただけますので、よかったら検索してみてください。
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今後貢献していきたいこと:女性のロールモデルを増やしていきたい!
最後に、私の今後についてというところになりますが、しばらくは今の会社で仕事を続けたいと考えています。今の組織の中で変えられること、企業を通じて変えられる事があると感じているためです。ただ同時に、TEDxのようなノンプロフィットの活動だったり、もしくは今後副業という形で、自分のパッションとかライフスタイルを追求していけたらいいかなと思っています。
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また、今後の目標の一つとして、女性のロールモデルを増やすこと、というのもあって、現在のビジネスにおいても、TEDxの活動においても、それから今後、副業起業する機会があったとしても、まあこれを軸に活動していきたいなと考えています。 ありがとうございました。
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[東北大学スタートアップアルムナイ-コミュニティについて]
「東北大学スタートアップアルムナイ」コミュニティは、ハッカズーク社提供の「https://official-alumni.com/」を活用し、有志が運営しております。
現在本コミュニティへの登録は、招待/承認制とさせていただいております。東北大OBOG(および関係者)であったかなどの在籍確認や、本コミュニティへの貢献意思、スタートアップ業界でのご活躍状況などを登録の際に確認させて頂いております。その為、ご登録までにお時間がかかる場合がございますので、その旨あらかじめご了承ください。
https://app.official-alumni.com/register/tohoku-u
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