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僕から見るいじめとは。2

前回まで書いたのが保育園の頃だったと思う。
それなりっちゃそれなりの、まあまだ可愛いくらいのもの……だと思うが、ここからは小学校時代を語っていく。

そのまま保育園を卒園し、地元の小学校に通うことになった僕は、新しい友達を作ろうと子供心にわくわくしていた。
新しい環境。
新しい人達。
もちろん例のいじめっ子も同じ小学校なので対立することにはなるのだが……まあ……なんというか。
子供ながら、知恵をつけたいじめというのは本当に恐ろしいものだと痛感したし、出る杭はガッツリと打つ。容赦はない。最高学年になる頃にはもう早く学校を卒業したくてたまらなかったほど人間不信になっていた。

自分自身結構ビビりかつ泣き虫だったので、それも加味して標的になりやすかったのだろう。
なんかムカつくから。
見ていてイラつくから。
それが罷り通るのだから恐ろしい。

入学して1週間ほどだろうか、担任が来る前の朝の時間、自由に生徒たちは遊んでいた。
僕は机でぼーっとしていた訳だが、突然走り回っていた女子に呼ばれる。

「なあに?」
そう聞いた僕に、真顔で言い放った言葉は

「馬鹿」

意味がわからなかった。
というか、ほぼ初対面の同級生に馬鹿と言われたことのショックが大きく、僕は涙をこらえ自分の席で静かに泣いていた。
これからこんな子と同じクラスで1年も、そう思うと……怖くて、怖くて。

そんな初っ端だ、不安しかなく。怖くてたまらなかった。件の保育園時代の友達も磨きがかかっており。
気に食わないことがあると

「○○しないと馬鹿朴桜って呼ぶよ!」
と、睨みつけるように僕に吐き捨てていて。

そんな始まりだったが故、怖くてたまらなかったし学校が嫌でしょうがなかった。

落ちた服をゴミのように摘まれる。
服を切られる。
上靴を隠される。
教室に貼られていた作品に落書きをされる。
ただ傍を通っただけで笑われる。
自分の失敗を僕のせいにされる。

挙げればキリがない。
担任も頭を痛めただろう。
泣かれることもあった。

そんな小学生時代だった。
特に僕の年代では男女のグループがハッキリと分かれ、しっかりカーストというものが確立していたと思う。そしてかなり……やんちゃと言えば聞こえはいいがガラが悪いというか。
恥ずかしい話、街中で僕の地元の学校の生徒に追い回された人もいたというのだから学内の治安に関してはもう察して欲しい。
実際、学級崩壊寸前だった話も聞いていたので…よっぽどだったんだと。

そんな僕はというと、いわゆるお受験というやつを終え、地元の中学ではなく、街中の学校に通うことになっていた。
なんでこのお受験とやらをすることになったのか……これもまた本当に縁というか、滅多にないきっかけだったと思うので、後日話していきたいと思う。

そんな感じで、小学校を卒業し、とんでもカーストから脱出することになったのである。

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