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天薬 朴桜@ただの人
2024年5月21日 22:48
「…悟。白昼夢、って知っているかい」「何を藪から棒に」飲んでいたカフェオレの缶から口を離し、五条悟は訝しげに相手をサングラス越しに見詰める。頬杖をつき流れゆく窓の景色を眺めながら、夏油傑はぽつりと呟いた。ガタンゴトンと音を立てながら揺れる電車の中、いるのは五条と夏油と。少し離れた席で七海と灰原が向かい合って座っていた。任務で疲れたのか、それとも、『全て』が終わった安堵からか。灰原は