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オペラが今の形になる過程について

くだらない歴史授業

音楽の歴史はバークリー音楽大学と東京藝術大学の両方で経験していますが、はっきりいって藝大の授業はめちゃくちゃつまらないです。暗記ものの延長線です。机上論を述べる研究者がウンチクを垂れているだけです。バークリー音楽大学の音楽史は地獄です。先生が分かってないからです。
(ちなみに両学の先生達は個人的にいまだに友達です。授業内容と人間性は別ですし、私のことですから、本人達に直接ディスってます♫)

出向

ボストン大学の先生が出向している授業があります。ある程度価値のあるものでした。

聴講

ハーバード聴講が最も価値がありました。

私達が考えさせられた内容を紹介します。

モーツァルト

フィガロ1875,ドンジョヴァ1787,魔笛1791
これは、常識として覚えてください。

《フィガロの結婚》はオペラです。
《ドン・ジョヴァンニ》はドランマジョコーソ、つまり諧謔劇です。
《魔笛》はジングシュピール、つまりドイツ語劇です。

これら3つに辿り着いたのはなぜでしょうか。

ブフォン論争

1752年にフランスにて伝統的なオペラが良いか、喜劇的なイタリア・オペラが良いかの議論がありました。

お尻丸出し大好き露出狂人間のルソーを元とする百科全書派、つまりは庶民の味方がイタリア・オペラを支持しました。

グルック・ピッチンニ論争

1777年頃から、当時イタリア・オペラが歌手の技巧誇示に走っていたので、ストーリーを大切に!というイメージでグルックがオペラ改革を試みました。イタリアーノでいいじゃん!というイメージでピッチンニが売れていました。二人が戦ったのではなくて、周りがどっちがいいかワイワイやっただけです。

結果

こういう論争があるとどっちかが勝つのではなくて、折衷案が生まれるのです、いや・・・より良い案が生まれるのです。

テーゼがあり、アンチテーゼがあり、アウフヘーベンすることによりジンテーゼが生まれるのです。(ヘーゲルですね)

フィガロ1875,ドンジョヴァ1787,魔笛1791

この頃ヘーゲルは20歳前後です。

ちなみに

フランス革命が1789年です。ナポレオンは二十歳です。
とにかく全てが前後左右に揺さぶられた時代なのです。

言いたいこと

世界史が土台となり、思想史が前提となり、音楽史が乗る・・・この流れで秩序立てて考えを進めることが、私達音楽家に必要なのです。

さもなければタダの楽器を触るサルと同じです。

おしまい♫

思索の方法はシルバーウィークに一気に習得して頂きます。

あなたが音楽家として生きる方法・・・考えた事もないなんてありえません。

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津本幸司

音楽家を目指す方は以下の書籍もご利用ください。

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