音楽家の理想生活への脳内プロセス
理想生活
今の生活は音楽家としての理想生活でしょうか? どのように構築して来ましたか? 行き当たりばったり・・・という場合は、世間の事象に身を任せて生きているようなものですので、理想から遠ざかる一方です。
大富豪のような生活が理想の音楽家、デカダンス的な生き方が理想の音楽家、必要最小限だけあればいいという音楽家、兼業音楽家がお好みの方・・・価値観は人それぞれです。しかし、自分の理想生活に少しでも近付かなくてはいけません。
実力は要りません。脳内プロセスだけ正しくすれば大丈夫です。
例
例えば音楽教室を営んでいるショパンのような音楽生活が理想だとしましょう。その場合は以下のようになります。
自分で一個提案
一個自分で提案します。例えば、「東京で音楽教室を運営するのが良いに決まってる!」という感じです。
反論する
これに反論します。「東京に音楽教室なんてたくさんあるし、音楽家もたくさんいるから飽和状態の業界に足をツッコむなんで無謀だ!」という感じです。
合わせる
ここが最大のポイントです。対立した意見があると、通常は「勝ち負け」を決めたくなります。例えば「確かに、東京で音楽教室は無理だ」と結論付けてしまうようなことです。これで議論は終結になりますので無意味です。
もしくは、折衷案を探そうとしてしまいます。例えば「じゃあ埼玉でやればいいじゃないか?」という感じです。こうなるとどんどん発想がしょぼくなりますので、理想には近付きません。
そうじゃなくて、両方の意見を合わせてより良い提案を考えるんです。例えば「東京でプロ志向限定の音楽教室をやればいい!」という感じです。
さらに反論する
合わせた提案にさらに反論します。例えば「東京でプロ志向限定の音楽教室やっても需要と供給のバランスが取れるわけない!」という感じです。
さらに合わせる
ここでもちろん、勝敗を分けず、折衷案を探さずに、さらに合わせます。例えば、「じゃあ、東京でプロ志向限定の音楽教育を運営して、既存のプロ音楽家に指導する仕事を提供したら、バランスが取れるんじゃないか」という感じです。
繰り返す
繰り返すことで、理想的な音楽教室のある生活に近付きます。
(頭の良い人用)
ここは難しいので、小中学生は飛ばしていいのですが、高校生以上の方は分かると思います。
上記はヘーゲルの弁証法です。いわゆるテーゼに対してのアンチテーゼからアウフヘーベンを導いて、ジンテーゼにする。さらに反論しアウフヘーベンを作るプロセスです。
マラソンが終わった時に身体が死にそうになっている状態は私は何度も経験していますが、一冊読み終わって脳が死にそうに疲れている状態というのはヘーゲルの『精神現象学』でしか経験したことありません。
まとめ
今年度の新入バイトというか新卒の子は現役モデルで、顔とスタイルだけで選んだのですが、「大学時代ヘーゲルやってました」というのです。中身もあるならもはやモデルではありませんね。
皆さんも追いついてください。
願わくば・・・ヘーゲルを西田幾多郎で反論してくれる人・・・「絶対矛盾的自己同一」支持者の出現・・・無理でしょうか。
毎回上記のような本と並べてしまい恐縮ですが以下の本も宜しくお願い致します。難しい言葉は一切使わずに「ぺらっ」とどこでもめくればすぐに役立つように作っています! 中学生でも大丈夫です♫
津本幸司
最後までお読み頂きありがとうございました
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