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TGLプログラム高校生向けオンライン説明会その2!未回答質問に答えます

 こんにちは!またまた登場してしまいました、東北大学TGLCAの田中律羽です。

 今回はタイトルの通り、8月12日に行われたTGLプログラム高校生向けオンライン説明会'Be a global leader!'にていただいた質問で未回答だったものをまとめてお答えしていきます!イベント中には、本当にたくさんのご質問をいただき、ありがとうございました。そして、時間内にすべての質問にお答えすることができず、申し訳ございませんでした。参加してくださった皆様からのご質問は、TGLCAで分担して、時には関係団体や先生方にお願いして、回答しました。関連する複数の質問はまとめて回答しています。大変お待たせして申し訳ございませんでした。なお、イベントの録画はこちらからご覧いただけます。

①TGLプログラムについて

Q, TGLプログラムやTGLグローバルリーダー認定の認知度はどの程度か

A, 2013年にスタートしたTGLプログラムは、毎年TGLグローバルリーダーを輩出してきました。TGL生の活躍を通して、東北大学のグローバルリーダーシップ教育とその成果は徐々にではありますが知られてきています。TGL認定を得ることそのものよりも、TGLプログラムで培った様々な経験とスキルが、それぞれの人のキャリアにおいて評価されてきています。

Q, TGLグローバルリーダー認定を受けるメリットは何か

A, TGLグローバルリーダー(GL)は、国際経験,国際教養、グローバルで活躍する素養といったスキルを一定以上のレベルで有していると認められたことを示します。GL認定はゴールでなく、キャリア形成のための布石の一つであると思います。このようなメリットが得られるからGLになろう、というよりは、このような経験をたくさん積んでその結果GLも取得できた、ととらえる方が、同じGL取得でもずっと意味のあるものになると私(田中)は思います。GL認定そのものよりも、認定までの過程で積んだ様々な経験は自分だけの希少性を高めてくれますし、そこで出会った人たちは財産になると思います。

Q, TGLプログラムは留学生も参加できるのか

A, グローバルゼミを履修し一定の学習成果をおさめ、ポイント取得すれば、TGLプログラムに登録できます。正規留学生も参加できます。

Q, Covid-19対応について。グローバルゼミは来年度以降もオンライン開催の予定か。海外に物理的にいけない状況が続くが、海外研鑽のポイントはどうなるか。

A, 2020年度前期のグローバルゼミはオンラインで行いました。後期はじめもオンライン開講予定ですが、来年度以降については未定です。また、TGLプログラムは物理的に海外へ渡航することだけが目的ではないので、TGLプログラム指定科目(授業)での学習成果をポイントとして認めています。

 Covid-19感染防止の対応状況は流動的に変化していますので、詳細は随時東北大学グローバルラーニングセンターのウェブサイトをご覧ください。

Q, グローバルゼミでは自分の学びたいことやテーマを選べるのか

A, グローバルゼミは全学部混合で行い、ゼミの具体的な内容は担当の先生により多少バラエティーがあります。例えば、私(田中)がグローバルゼミを受講した時は、発展途上国支援の経験をたくさんお持ちな先生がいらっしゃったので、その先生のゼミを希望して、いろいろなお話を聞くことが出来ました。また、グローバルゼミ受講生向けの講演会で、発展途上国支援を行っている卒業生の方の講演を聞き、感銘を受けたことを覚えています。

 またどのゼミでもグループワークがあるので、そこで興味のあるトピックを扱うことは可能です。他にもTGLプログラムの講義は幅広く開講していますし、様々な講演会がありますから、それらをきっかけに学びを得ていくことが出来る環境です。そこでより深く研究したいテーマが見つければ、卒業研究のテーマに結び付けることもできると思います。また大学院ではより、海外の機関と共同研究する機会もあります。詳細はグローバルラーニングセンターや各学部のウェブサイト等を参考にしてみてください。(以上、TGLCA田中 回答)

②留学関連

Q, 多言語で授業を受けるということは自分の成長にどのように影響したか

A, 私は日本語、英語、中国語で講義を受けた経験があります。その上で現在感じることは、アクセスできる情報が格段に増えたということです。これは調べ物をする際に3種類の言語で検索できるからなのですが、これにより、より多くの観点からの情報の見方を得られていると感じます。(例えば、同じ事件についてでも日本語、英語、中国語で書かれた記事は言語によってそれぞれの観点が全く違うことがある)そのため多角的な視点を得られたという面で成長できたと感じました。(GCS北山)

Q, 博士課程で海外大学に進学する人はどれくらいいるのか

A, 学部時代に留学し、さらに博士課程で海外の大学院に進学する人は東北大学に多く見られます。海外大学院への進学となると、その大学院の求める要件や自身の研究テーマを外国語で明確に示すなど、難易度は高いですが、海外の大学院でやりたいこと、その大学院の強みを生かした研究をしたいという強い気持ちがあるのであれば、ぜひ挑戦してほしいと思います!(TGLCA石田)

Q, 海外の高校に3年間通って卒業した人はどれくらいいるか。高校生で留学すべきか。

A, 東北大生全体でみると3年間海外の高校に通われた方は多くはないと思いますが、高校を含め海外の学校を経て入学する人はいます。帰国生徒の入試枠など、関心があれば東北大学入試センターのウェブサイトで最新情報を見てください。(TGLCA田中)

  留学で何を得たいか、何を目指して留学するかによると思います。大学・大学院での長期留学を考えて、その準備と位置付けて高校留学を経験している人もいますし、大学に入学してから初めて、長期の研究留学をする人もいます。高校や大学、そしてその後の人生の中で、留学をどう位置付けるかを考えてみるのも一つだと思います。理系の場合、高校の数学や理科系の教科を学ぶには休学なしではきつい面もあるのも事実です。しかし、私の経験を申し上げると、高校時代に海外で暮らすという経験から得られたものは大きく、今でも私の人格や性格に大きく影響しています。他方、研究留学や短期での大学院留学は、結果が全てのところが大きく、また競争も激しいのも事実です。また、研究留学は研究したい!と思う研究室がどの大学にあるかが重要だと思います。東北大学の研究室は外国からの留学生が多いため、英語習得のためであれば海外に行かなくても充分だと思いますし、研究者としてキャリアを積みたいのであればむしろ言語の負担を減らしてひたすら研究を進めることも戦略の一つです。国内であっても研究論文は英語が中心ですし、世界のどこにいても得られる情報はそれほど大きく変わりません。むしろ、やりたい研究など、自らを奮い立たせる情熱に見合う研究室を、日本も含めて考えると良いのかなと思います。いずれにしても、ぜひ留学した後のキャリアも視野に入れて英断されるのが一番だと思います。(TGLCA佐藤)

Q, 海外で犯罪などに巻き込まれた場合の対応はどうなるのか。現地に日本人教員はいるのか。

A, 東北大学での短期留学の場合、事前研修が数回行われます。その際に一緒に留学する仲間と課題をやったり、ディスカッションをしたりする為、留学に行く前から学生同士が仲良くなれます。現地では現地の担当の先生がいる為、滞在中の細かいことを相談できます。また、事前研修では危機管理について知識や情報を十分に得られるようにしています。本学では留学中も、留学期間に関わらず、ホスト大学との連携を取り安全に留学を遂行できるようにサポートしています。このようなサポート体制が充実していますので、東北大学での留学が初の海外という人も多く、そのような場合でも安心して渡航できています。また、東北大学の担当教員と一緒に留学するプログラム(ファカルティレッドプログラム)もあります。自分にあったプログラムを探していただきたいと思います。

 また、もう一つアドバイスさせていただきますと、留学は英語漬けになるチャンスでもあります。日本語に頼らず、少しの単語と身振り手振りでも一生懸命自分の意見を伝えることができる絶好の機会です。バックアップがあれば安心でもありますが、敢えて少し厳しい環境に身を置くことでびっくりするくらい成長できることもあります。ぜひ様々な経験を通して自分の糧にしていただきたいです。(TGLCA佐藤)

Q, ドイツ留学、留学生活について知りたい

A, 私はドイツに2週間の短期留学を2回経験し、今回はそのことについてお話しさせていただきます。ドイツはご存知の通り、ドイツ語で話されている国ではありますが、現地に着くと驚くほど英語が通じます。英語が日常会話と身振り手振りであれば十分にコミュニケーション可能であります。そして、現地の方はとてもルールを守る方が多いと思いました。誰もみていないからいいやということは一切なく、みんなで決めたことをきちんと守ろうという考えの方が多い印象を受けました。日本人もその傾向があると思っておりましたが、ドイツに住む方々はより忠実であり、日本人にはなじみやすいと感じました。あくまでも私の意見ではありますが、参考にしていただければ幸いです。(TGLCA佐藤)

Q,留学経験や単位互換について知りたい

 本学からは、世界中に毎年大勢が留学しています。それぞれの先輩の経験談はグローバルキャンパスサポーター(GCS)の皆さんがnoteやYouTubeなどで発信していますので、ぜひそちらをご覧ください。また、交換留学では、留学先の大学で修めた単位を東北大学での単位と認める制度(単位互換といいます)を利用する学生が多いです。留学先の大学や所属学部などによるので、希望する大学のWebサイトなどをご確認ください。(TGLCA田中)

③参加団体への質問

Q,IPLANETのメンバーに日本語教育専攻されている方はいるか

A, 日本語教育関連の専攻もいます。学部専攻問わず様々な学生が参加しており、実際に留学生の日本語学習を支援することを通してノウハウを身につけたり、先輩のチューター活動を参考にして留学生の日本語習得に貢献しています。(IPLANET峯村)

Q, TUSTEMで外国人の留学生は参加可能か

A,もちろん可能です!(TUSTEM栗田)

④そのほかの質問

Q, やりたい仕事、職業はどのように考えているか。また、それについて何を重点的に調べているか。

A, 私は医療系(看護師)の仕事に就く予定ですが、同時に看護の研究を進める研究者になりたいとも思っています。そのため、研究の強い東北大学に入学しました。私の目指す職業に就くために、その職業に関して具体的にはどのような役職があるのか(看護師であれば、専門看護師や認定看護師などの高度専門職があるなど)、そして自分の専門分野における最近の研究はどのようなものがあるのかを調べています。このようなことをすることで、自分のなりたい理想の姿を形作ることができて、そして理想を叶えるために学生の間から努力できると思います。(TGLCA石田)

Q, AIの進化で翻訳技術が発達したとしてもなお英語を学ぶべきか

A, 私(中村)の私見ですが、AI技術によって言語を学習する必要が全くなくなるまでに、私は3つのステップを経る必要があると思っています。
1つ目は、翻訳精度が向上し、細かなニュアンスまで伝えることができるようになること。
2つ目は、高精度で音声から即時翻訳ができるようになること。
3つ目は、機械を通したこのような会話が人々に浸透していき、スタンダードになること。
1つ目と2つ目は、技術の進歩により、いずれ実現されるでしょう。しかし3つ目に関しては、実現は難しいのではと思います。翻訳機の性能が向上しても、単語のニュアンスを100%反映させた翻訳ができない場合もあります。その際は、やはり両者で同じ言語を用いて話す方が都合が良いし、意思の疎通が図りやすいです。
また、文化的背景を多分にふくむ言葉は他の国の言葉に変えることがとても難しいです。例えば、「なんでやねん」は他の言葉に変えられない独特のニュアンスを持っていますし、最近の若者言葉「それな」「り」のような言葉も独特のニュアンスを持っています。このような言葉を学ぶことも言語学習の醍醐味かと思います。
長くなってしまいましたが、まとめます。
技術的に翻訳機の性能が向上し、オフィシャルな場面(仕事や研究で議論したり意見交換する場面)では母国語のみを知っていればよいという将来はすぐ来ると思いますし、文章だけのやりとりなら既に翻訳アプリを使えばかなりの精度で翻訳してくれます。しかし、人付き合いの観点から見ると、意思の疎通を図ったり心を開くためには、翻訳機の精度がどんなに上がっても相手の国の言葉や、その背景にある文化を理解する必要があると感じます。(TGLCA中村)

Q, 医学英語について知りたい

A, 医療系の6年生学部の者です。東北大学では、基礎系の科目の研究室に配属される期間があります(おおよそ4、5年頃)。その際に、実際に英語での論文を読み、それを踏まえての実験をします。その際には、実験に対する背景などで知識があればないに越したことはないですが、担当教員に適宜聞くことができるため、それほど心配はないかと思います。また、医学部では、医学英語としての授業があり、コミュニケーションに特化している様です。確かに、知っていればよりアドバンテージは大きいのは事実でありますが、それ以上に6年生学部での勉強はハードです。あくまでも学部の勉強を第一に考えた上で、さらに頑張れる人は医学英語もしっかり取り組んでもらえればと考えます。

 いかがだったでしょうか。なお、これらの回答は私達TGLプログラム生個人の回答です。それぞれが積んできた経験や価値観によって変わる回答も多いと思うので、さらにお話聞きたいという方は、ぜひTGLCAの公式LINEに質問したり、大学HPで最新情報を確認してみてくださいね。

 また、事後アンケートでは、たくさんの感謝や労いのお言葉をいただきました。ありがとうございました。私達も初めての試みで試行錯誤しながらの企画運営でしたが、何か一つでも、皆さんの疑問点が解消したり、目標を見つけたりするきっかけになることがあれば幸いです。そして、いつか皆様と東北大学のキャンパスでお会いできる日を楽しみにしております。

以上、TGLCAの田中律羽でした。

次回は9月に行われた各行事について、主担当のTGLCAの方に報告していただきます!お楽しみに(^^♪

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