美人ばかりの世界


キャバクラに入店した初日、ものすごく衝撃を受けたことを覚えている。店内の美人密度の高さがとにかく異常だった。みんなスタイルが良くて、かわいくて愛嬌があって、オーラがキラキラしていた。アイドルやかわいい女の子が好きな私には目が天国だった。こんなに可愛い子が揃っている場に居合わせたことがない。



ただ、私との差が激しくてここに居ることが本当に恥ずかしくなった。みんなおしゃれで自分の見せ方がわかっていて、垢抜けていた。くちびるはつやつやで、目元も色っぽくて、仕草も洗練されている。男性の「好き」が詰まっていた。対する私はまず化粧が薄すぎて、芋感丸出し。リップも持ち歩いてるどころか、使ってもなかった。ファンデと目元をメイクしたら完成だと思ってた。この場にいること自体が申し訳なくなった。自信もなく人見知りの私はしばらく誰にも話しかけられず、ただこっそり周りにいるかわいい女の子をちらちら見ていた。



めちゃめちゃ簡略化した言い方だけど、女の子とお酒を箱の中に集めるだけで良いビジネスになるんだなぁと実感した。こんな可愛い子達が甘えてくれるなんて幸せで頭麻痺っちゃう。女の私でさえキャストの子にでれでれしてた。このビジネスに貢献できていない私......お店に切られないためにも、なんとかして需要のある見た目にならないとと思い、少しずつ変わっていった。











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