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距離が近い人と距離が遠い私

たまにいませんか。「距離が近い」人。
本当に物理的な距離。男も女も関係なく。

私は割と距離が遠いタイプだと思う。
満員電車とかそういう例外は除くとして、自分の半径1mくらいには他人を入れたくない。
自分のエリアに他人を入れたくないのよりも、他人のエリアに自分が入るのが嫌で、申し訳なくて。
なんか、自分のにおいとか熱とかが、相手に感じ取れる距離だと不快だろうなと思ってしまう。
あと飛んだツバが届く距離ですねこれは。

それら諸々込みで、自分が干渉しない距離感を取ってしまう。
半径1m内に他人を入れるということは、外見や話す言葉以上の情報を相手に与えることで、それは自分の場合に限って言えば図々しいことだと思ってしまう。

だから相手のほうからずいっと近付いてくる分にはいいんですけど、「大丈夫ですか?」という気持ちになってそわそわする。
まぁ心理的な距離に対してあまりに物理的な距離が近いとさすがに言っちゃいますけど。

イケメンや美女がこれ(距離が近い)をやるとモテるのは、自分を開いてくれてる感じがするからなのかもなぁ。
などと思いつつ。
私はイケメンでも美女でもないので差し控えるわけですけど。

これで一回彼氏と大喧嘩しました。

彼は「けっこう距離が近い人」なので、知り合った当初、私は向こうのこと「なんだこいつ馴れ馴れしいやつだなぁ」と思っていたし、
向こうは私のこと「なんだこいつめっちゃ警戒するじゃん」と思っていたらしいんですけどね。

付き合ってしばらくして、「男はともかく、女の子にまでその距離感でいくのやめてよ」と。
彼は「距離が近い人」なので、全然ピンと来てなかった。
「なんとも思ってない相手でこの距離感なのがデフォルトだからそんなこと言われても困る」的な。
でも、物理的な距離を取るタイプの女の子って決して私だけじゃないと思うんですよね。
っていうかむしろ大多数では?と当時の私は思っていたので、
「その距離感を許す女の子はあなたに気がある可能性が高い」
あるいは、
「その距離詰めることによってあなたが女の子に気があると思われる」
という2点の理由で嫌だ!と繰り返しておりました。

で、一通り喧嘩して判明したことですが、
「距離が近い人たち」って、物理的な動作に相手が何を受け取るかをあんまり考えてないらしいのですよね。
自分のにおいとか気にならない?気にならないらしい。
なぜなら嫌なら相手から離れてくれるから。

というのを知って、そうか〜…と思って、ちょっと生きるのが楽になりました。
こっちが干渉しすぎたら相手はちゃんと離れてくれる。
初対面でも、その点だけは相手のこと信頼していいかもしれない、と。
私も近すぎると思ったら言うしね。

その人っていうのは皮膚や服着た範囲じゃないのだなぁ。
服の外側、数cmから数mくらいには、自分をまとって存在しているのだなぁ。
と思う。
侵入されて、侵入して、初めて実感する「自分の領域」みたいなものがありますね。
というお話。