大学院の進路に迷っているあなたへ①
1年前から、僕はこの記事を書こうと心に決めていたんですけど、書こうとしている内容は1年前とは大変違うものになっています。
なぜなら僕は他大学の大学院を受験したにも関わらず、結局蹴ってしまったからだ(笑) 大学院入試では割とレアケースではないだろうか(笑)
少ないとは思うが、この記事が誰かの参考になってくれればと思い、書いていこうかなと思います。
1. ずっと大学院を変えたかった僕
僕は現在薬学系大学院の修士1年です。
(詳しくはこちら☟)
なんで薬学部についてのお話がメインで、他の学部の方は参考になったりならなかったりかもです。。。
僕が他大学の大学院を受験しようと思い始めたのは、大学1年生の時です。
上記の記事でも述べていますが、出身は北海道で地元がとても大好きでした(今も好きだよ)。なんで、
大学院は北海道に戻って北海道で就職しよう。
一応旧帝だしそこそこいい企業にも行きやすいだろう。
そんなぐらいの志望動機でした。別に志望動機はどうだっていいんですが、だいぶ考えが大雑把ですよね。
当時の僕は、職業はなんでもいいから地元に帰りたいというスタンスでしたが、職業について全く調べたりしていなかったため、ただ幼稚な考えに留まっていたなと今になって思います(笑) 他の選択肢を吟味しなければ自分の選択を正当化できないのは世の条理です。
そして、さらに僕の考えを助長していたのは、大学の環境です。
ただでさえ富山は田舎あるというのに、薬学部のキャンパスは山の上でまじ陸の孤島です(笑)
車が無ければろくにどこにも行けず、医学部と薬学部しかないため人は少なくインカレどころかサークルという概念すらない。
憧れの大学生活はどこへやらと言ったところで、ウェイウェイ大学生を聴いて羨む毎日でした(本来はディスってる歌なのだが笑)。
こんなところに俺の未来はない!
と、入学し1週間も経たずして悟り、大学院は変えよう!と思うようになりました。
2. 分岐点~研究室配属~
さて、地元に帰る日を待ち望んでいた僕もいよいよ3年生になりました。
薬学部3年といえば…そう、研究室配属です!(うちの大学はね)
研究・開発職を目指す方なら入る研究室の分野によって就職先も大きく変わってくるので、学生時代最大のイベントといっても過言ではありません。
もちろん、それは大学院を変えようとしていた僕にとっても大きなイベントでした。向こうの研究室をベースに情報を片っ端から集め、じゃあその研究室に行くにはうちの研究室だとどこがいいか、といった感じにね。
北大は有機化学系の研究室が有名であったため、最初はそこに行こうと思い、ろくに勉強してこなかった大学生活でしたが有機の試験だけガチ勉するようになりました。大学院入試の勉強も兼ねてね。
しかし、勉強していくうちに僕はある科目がとても面白いと思うようになりました。
それが薬理学です。薬学部の花形の科目であります。
ですので研究室も薬理の研究室を志望するようになりました。
ですがここで一つ大きな問題にぶち当たるわけです。
うちの大学は研究室配属を成績順ではなくくじで決めます。
各研究室には定員があり、志望者数があふれるとくじで決められるのです。
そして、うちの薬理の研究室は人気があり他の研究室よりも倍率が高いのでした。
確かに、どうせ院転するなら大学の研究室は薬理にこだわらなくていいのかもしれません。しかし、大学院から違う分野の研究室行くということは、研究をまた一から始めなくてはならず、かつ就活もしなくてはなりません。
よって、とても忙しくなるのです。
地元に帰りたい…
でも薬理の研究もしてみたい…
悩んだ末に出した結論は、とりあえず薬理に出してダメだったら有機にして、大学院も有機の研究室に行こう!でした。
つまり、地元へ帰ろう!という気持ちが勝ったのですwww
他の薬理の研究室に行きたかった人たち、本当にごめんなさい。
そうして僕は抽選を勝ち抜き、念願の薬理の研究室に入ったのでした。
あとは入試に受かるだけ…
3. コロナは俺の人生も変えた
研究室に配属してから、僕が北大に帰る思いはさらに強くなっていました。
なぜなら運命を感じていたからです(キショッ)
うちの研究室と北大の薬理研は研究分野が似ていて、かつ教授同士が知り合い(先輩後輩の関係)であり、院転がスムーズにいくような条件が揃いすぎていたんです(笑)
4年生の春ごろに北大の教授にメールを差し出し、あとは研究室訪問をし大学院入試の勉強をするだけとなりました。
そんな矢先…
緊急事態宣言が発令され、2ヵ月の自宅生活を迎えることになりました。
そしてこれが僕の考えを大きく変えることとなった。
自粛生活は僕にとっては楽しいもので、やりたくてもできなかったことをたくさんできました。13キロのダイエットにも成功した(笑)
そんな中、一番意欲的に行えたのは勉強であった(笑)自分の研究に関する勉強。
偶然にもかゆみの研究は自分の興味をそそるものであり、また、自分の指導教員がわざわざzoomで指導してくれるほど手厚く、どんどんかゆみの世界にのめりこんだ。
そしてそのうち、僕はこう思うようになっていました。
研究者、アリだな
そう思うのと同時に、就活についてもようやく調べ始めて気づいた。そう、北海道に製薬会社はほとんどないのだ。
いくら地元に戻りたいと言えども、せっかく薬学部を出たのなら薬学を活かせる企業に入社したいと思っていたため、これは非常に大打撃だった。
とは言えど、これも一時の感情なので、とりあえず入試は受け、その間にじっくり考えようと思いました。
そこからは多分人生で一番考え、悩んだと思います。
ここ(富山)に残って研究してもいい企業に就職できるのか。
札幌に帰ったほうが100倍プライベートは楽しいよな…
結婚とか考えても、山にこもってても出会いはないしな…
でもやりたくもない職につくのも嫌だな…
実家のことも考えるとやっぱ帰ったほうがいいのかな。
でも研究職につきたいな…別に北大帰ってもそこで博士まで行けばいいのでは…てかなんで地元に帰りたいんだったっけ…
ここに残る意味とは?後悔がない選択とは?幸せな将来とは?
そしてとうとう、僕は決断を下すことにしました。
今回はここまでにします、よかったら次回も読んでください!
僕の研究を応援して頂ければ幸いです!