すき

顔が好き。
声が好き。
考え方がすき。

好きだからって付き合うとは限らない。
色んな好きがある。

男女が好き同士になると、
世間は『恋愛』とみなす。
でも、すべての関係性に名前を当てはめる必要はない。
人の数だけ色んな関係性があって良いと思う。
関係性に名前がなくてもいいと思う。

大人になると世間の目を気にして、
社会的立場を気にして、
『普通は』に当てはめて。
自分の気持ちをぐーーっと端に追いやる。
見ないふりをすることもある。

『すき』

なんか違う。
今、私が持ち合わせている言葉を総動員しても、
今の気持ちにぴったり当てはまる言葉が見当たらない。

言葉で言い表せない時、人はハグをする。
手を繋ぐ。
キスをする。
お互いの体温の温もりを確かめて心がじんわり
温まるのを感じる。

『好き』
の意味を辞書で引くとこうだ。

１ 心がひかれること。気に入ること。また、そのさま。

２ 片寄ってそのことを好むさま。物好き。また、特に、好色。色好み。

３ 自分の思うままに振る舞うこと。また、そのさま。

今の私ならこう付け加える。

『すき』
1 心がひかれること。心が躍ること。
大切に思うということ。

その人の幸せを心から望むこと。