例えばとんかつのこと

新年早々とんかつのことなんですが・・・

かつて水道橋と神保町の中間にあった「いもや」。もう閉店してしばらくたちますね。ちなみに後添えで入ったの別のカツ屋ですが、いつもガラガラなのが物悲しいです。
いもやのロースかつ定食はロースかつと、ご飯とシジミの赤だしというセットでした。

さて、ロースかつを食べるときは非常に頭を使います。
なぜなら、ロースかつの真ん中と右と左の各一切れは、それぞれ味が違う
さらに言えば、一切れの上と下で味が違う
からにほかなりません。

たとえば1枚が6切れにカットされているロースカツをどの順番で食べるかは非常に大事なのですよ。
たいていの店では、一番左が脂っぽくて筋がある。
たまに右側にも脂身がついていることもある。
もちろん、真ん中の切れは憎々しく、衣の面積も小さい。
そして、一切れを二口で食べることが多い場合、たいてい一切れの上が脂身つき、下が肉だけ、となる。

ここまでを踏まえて、そのロースかつを
出勤日のランチタイムに食べているのか
夜ごはんとして食べているのか
飲みながら食べているのか
などのシチュエーションによって、食べる順番を変えるのである。
右から順番に左が最後、またはその逆といった単純で惰性な食べ方ではいけないんだよ。

たとえば、出勤日のランチタイム
午後から会議でプレゼン、気合を入れたいときは最初に真ん中で肉をかみしめ、最後に脂身の左側を食べてイケイケな気分に持っていく。
逆に午後はのんびりな日は真ん中、右、左、と食べ進み、最後の一切れは真ん中の下、真ん中の上、と肉で〆るのである。
一番気を付けなければいけないのは
左の脂身を最後にしてしまったため、食後感が脂っぽくなってお茶をたくさん飲んでしまう。
最後に真ん中をとっておいたのに上の脂身がついたほうを最後の一口にしてしまったため、食後感が脂っぽ(以下略)。

そう、だから、とんかつを食べるときはその日の自分と向き合い、心して食べる順番を考えねばならないのである。

さらにさらに言えば、ソースはドバーっとかけるのか、一切れごとにかける(浸ける)のか、についても・・・・
あ、これはまた次回。

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