カレーはジビエを救えるのか?(1)
私とその周りの人たちはさておき、食用肉としてマイナーな「ジビエ」をなんとか多くの日本人に食べてもらうにあたって、カレーという手段は非常に有効に思えます。
と思う一方、「ジビエカレーが大流行!」なんて話は聞かない。
どこにその問題点があるのか、私なりにちょっと考えてみたいと思います。
*なお、私自身はカレーの知識はあまりありません。いまのところ、意図的にカレー沼にはハマらないようにしてますw。
*とうぜん1エントリーでは収まらず・・
シリーズ化必至やなぁ。
用語
・ジビエ:このnoteでは主に、鹿肉、猪肉のこと。駆除されても活用されずその多くが廃棄されている鹿、猪に焦点をあてています。
本来の意味はこちらを参照。http://www.gibier.or.jp/gibier/
・日本ジビエを食べる会:正式名称「安全で美味しい日本ジビエを食べる会」。2018年発足。
行政や業界ではなく、我々一般消費者(食べ手)の視点に立ってジビエ普及への貢献と問題課題点などの発信を行う会。わたしテリーが創設者、代表です。
きっかけ
過日、とある地方発のレトルトジビエカレーを食べた。
ぜんぜん美味しくなかった。
美味しいものが山ほどあるこの時代に、よくこんなものが商品化されたなぁ。カレーの匂いはするが、それ以外はなんの特徴もない。せっかくのジビエ肉はひき肉で、味わいも感じられず。なんじゃこりゃ?でした。
いまや国民食のカレーにジビエを乗せて、なんとか流通させたい、という思いはわかる。ただ、これは地方自治体や生産者が陥る6次産業化の罠にはまってるのか、それとも彼の地ではこの味が受けているのか、それとも単に私の味覚がおかしいのか。少なくともこの商品がバカ売れしているわけじゃないところを見ると、マーケットは正直なんだろう。
上記はあくまで個人的感想です。検索すると原材料は非常にまっとうなものを使っていて、シェフが監修しているそうです。まだ発売されて間もないみたい。現地で食べればまた違うのかもしれませんね。
まずは、現状について
検索。
トップにでてくるのは2019年dancyu祭り。
これ、行った覚えがある。
過去写真探ると、ありました。食べてはないけどね。有名なお店みたいで、昼はカレー各種、夜はジビエコースで、予約困難店だそうです。
紹介文の中に
野生のエネルギーが宿る力強さを備えながら、味わいはピュアでナチュラル。「このカレーは肉を味わうためのもの。鹿と猪の味が生きるよう、スパイスは風味を添える程度にしています」と竹林さん。
とあるから、さぞ美味しいんだろう。
検索結果の次が、クックパッドのジビエカレーレシピ。
11エントリーしかないので、全部見てみました。
めちゃくちゃ興味深い。
まず、11のうち、カレーと言えるのは4つだけ。あとはカレー粉をつかっているから検索にひっかかったようです。
個人レシピ以外に「農林水産省」と「いしかわジビエ」からの投稿あり。
農水のレシピはジビエ料理コンテストの入賞レシピだそうですが、家庭で再現が難しそうなものもあるなぁ。
いしかわジビエはカレー以外にもローストやカスレなど69ものレシピが公開されてます。(が、残念ながらつくれぽゼロ・・)
そして個人レシピですが、鹿肉をもらった、という感じの投稿もあるので、自家消費で猟師さんからまわってきたりしたんでしょうね。
それにしてもこのエントリーの少なさ、つくれぽの少なさ。
ジビエカレーは人気がないのか?
美味しくないのか?
はたまた、
家で調理するにはハードルが高いのか?
といった推察ができます。
つづきは次回。
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