例えばつけ麺のこと
新年6日目にして早くも2回、ラーメン屋にてつけ麺をいただく。
つけ麺はできる限り「熱盛」をお願いする。店によっては拒否されることもあるが。それはつまり、スープの温度がぬるくなるのが我慢ならないからなのである。
日本人は「熱いものは熱いうちに、冷たいものは冷たいうちに」という食文化を持つ民族と信じている(なお、とくに我が一族では「アツアツ」が超重んじられている)。
が、つけ麺を見る限り、その日本人の食文化に関する定義の一つが崩れ去ったのではないか、と思わざるを得ない。
冷たい麺。これは良い。引き締まった食感は心地よい。それを熱いスープにつける。食べ始めは熱いスープに包まれた冷たい麺という「ヒヤとアツ」が成立するのだが、そのうちスープがなんともぬるくなり「ヒヤとヌル」、終わりごろには麺が常温、スープが冷たい「ヌルとヒヤ」になっている。最後にアツアツの出汁を加えたスープ割り・・・って、温度のバランスがめちゃくちゃな食べ物であるといま改めて思った!
一方、じつは熱盛にすればよいかというとそうでもない。なぜなら、熱盛に耐えられる麺がないのである。そりゃそうさ、もとは冷たくして食べる用の麺だから無理が出てくる。熱盛にすると腰がない、のど越しが悪い、もっちりしすぎ、などなど。
それを理由に熱盛を断るラーメン屋さん。違うんだよ!こっちも冷たい麺を熱くするのは本望ではない。
本当は「熱盛つけ麺用の麺を開発してくれ!!!」なんだよ。(←今日の結論)
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