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琵琶湖の魚たちと(6)スジエビ

さて琵琶湖の魚たち、最後はスジエビです。こちらもまた非常に小さくて可憐なエビさんたち。1㎏で大量に入ってます。
が、コヤツが意外と苦戦しましたw。

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小さくてもエビはエビ。カラもヒゲもアシもしっかりついています。鮮度もよいからか、その食感がこのツンツンがちょっとネックになってしまい。
柔らか食感のメニューにはちょっと合わないなぁ、と。
下処理の仕方を考え直すか、こまかく刻んじゃうか、悩みました。

まずは定番のかき揚げで。

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いやぁ、美味い。
エビの風味というか香りが際立つし、あげてあるので食感もうまい。そして少し淡めの色が非常にきれいです。天ぷらそばにも入れたい(蕎麦がなかった)。
やはりかき揚げや唐揚げのような衣揚げであればツンツンがカリカリになって良い食感になるのですが、それでは既存レシピと変わらない。

「スジエビチーズパリパリ」

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そこで。溶けるチーズを焼いてせんべいみたいにする「チーズパリパリ」。これに炒ったスジエビを軽く刻んで投入。
これ、いけます!スジエビの味がチーズの風味にもちょい焦げの風味にも負けていません。
クッキングシートに溶けるチーズとスジエビを乗せて、600wで1分ほど加熱するだけ。洗い物もすくないし、レシピといえるほどのものでもないですねw。

さらに、生地にスジエビをふんだんに混ぜた贅沢なお好み焼きも作ってみました。
「スジエビのお好み焼き」

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・市販のお好み焼き粉で分量通りに生地を作ります。
・キャベツと青ネギを小さめに刻みます。
・スジエビはあらかじめフライパンで軽く炒っておきます。
・全部を混ぜて、フライパンで焼きます。

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今回は見栄えも考えて、セルクルをつかって、じーーっくり弱火で火を入れていきます。味がバッティングするかも、と思い豚肉を使わず、ソースもちょっと控えめ、鰹節や青のりも無し。
これも同じくスジエビの味がしっかり出ていて美味!
スジエビはいちど揚げたり、干してから使っても良いかもですね。

最後に、スジエビのアヒージョを使ってパスタを。
「スジエビのパスタ」

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・スジエビのアヒージョ:お鍋にスジエビを入れ、ひたひたのオリーブオイルで火が通るまで煮る。
・アヒージョのスジエビをとりだし、包丁で叩く。
・パスタが茹だったら、オイルごとスジエビとあわせ、軽く炒める。
*ニンニクはお好みで。味付けは塩、または醤油も美味しいです。

おもったよりスジエビの甘味があって、少しお醤油を足しました。オイルとの相性がいいですよね。にんにくは好みですが、入れたほうが食欲をそそる気がします。

これはやらなかったのですが、「スジエビ入り食べるラー油」っていうのも面白かったかな、と。
手作りラー油も意外と簡単で、食感と風味付けにナッツを刻んで入れたりするのですが、その代わりにスジエビを入れても美味しいかも!

以上、琵琶湖の魚たちと、とっても充実した時間を過ごせて、お腹も満たされた日々でした。
そして気づくといつのまにか、琵琶湖の魚について多少の知識がついたし、湖の環境や外来種による被害などについても考えが至るようになりました。さらに、琵琶湖の恵みを獲って、調理して、われわれの手元にとどくようにしてくれる遠久邑さんや地元の皆さんへ想いを馳せることもできました。

あー、また琵琶湖に行ってみたいぞ!!

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