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WhiteHall

九州での4年間のインスタント放浪を終えたあと、ロードバイクを飛行機に詰めて成田空港に降りた。高円寺に向かって漕ぎ出した。
あれから4年ぐらいが経ち、2021年12月26日にWhiteHallという空間が実現できたことが嬉しい。
東高円寺にTKA4というギャラリー兼アトリエ兼コミュニティスペースがある。9年程前にライブハウスで出会った友達に連れられて行ったのが初めてで、頭が混乱するほどの刺激を受けたのを憶えている。
ほぼ人が住んでいない(おばあさんが1人と犬が何匹か住んでいる)廃マンションの1階、長方形の白い空間には壁中に絵や殴り書き、放り投げた挨拶、浮かぶ構想、これら全てがカオスという靄で結合し、隙間に滑り込んでくる。
とにかくこの最高にフリーダムな空間で音楽パーティーをやりたかった。
物事には順序ってものがあるらしいが、この際どうでも良い。
舞台はとにかく2021年12月26日だ。TKA4という特異点で起こる。
ホワイトホールはブラックホールの出口だ。その強大な質量、重力のせいで光さえも飲み込むブラックホール。飲み込まれた全ては、繋いでいるワームホールを通り吐き出される。全てを吐き出すホワイトホール。時間と空間はもちろん歪む。そこから何を観測するかは自分次第だ。
ここに当日のタイムテーブル(歪んだ)を記しておく。

11:00 クーラーボックスを野方で500円で売ってもらう
11:27 高円寺の精肉店JUMPで手羽元を3キロ、ささみを1キロ買う
11:40 高円寺の業務スーパーで手羽元を2キロ買う。焼いたら美味しい食べ物を買う
12:00 TKA4に着く
12:00 paddy isle リハ
12:30 樂円音樂リハ
13:00 空宙POPセッティング
13:30 open start sickufo
14:00 空宙POP
14:45 Happy New Years
15:30 ワダリョウスケ
16:15 paddy isle
17:00 樂円音樂
17:45 Khaki
18:30 BurnQue
19:15 inner flight
20:00 sickufo
20:30 DJÅ
22:00 close?or
23:22 撤収

ざっくり言うと最高の時間だった。
炭に火を点けてくれるやつ、肉を焼いてくれるやつ、インターネットに放流してくれるやつ、写真を撮ってくれるやつ、バンドをやってくれるやつ、空間に来てくれるやつ、やつやつやつ。いいやつら。ありがとう、楽しかったよ。

生活と遊びの延長線上に音楽ライブがあってもいい。そうであった時代や場所もあったはずだ。なるべくラフにいつものように演奏したいし踊りたい。そこには中央集権的な管理者は居ない。それぞれがそれぞれの羊であり、牧羊犬である。目指したい。(ブロックチェーンの仕組みが好きだ)

こういうのって良い。Silversun PickupsというバンドのMVを貼っておく(たぶんSmashing PumpkinsからのSPだ。と勝手に推測している。sickufosupercar)
https://www.youtube.com/watch?v=z-mxBDuRaZ8
線香花火を60本くらいもっていったが誰かが火を点けてくれたのだろう。
帰りの荷物に花火はなかった。


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