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ITの話題が多いけど、なぜ?②


NYAUWの話のうち何割かがIT絡みの話です。
KINDLE出版の題名も【クリニック院長ドクターのためのIT基礎講座】とありますようにITとついています。なんでITの出版なんかしているの?とよく聞かれます

理由はいくつかあって


①単純な個人的な趣味
②リスペクト
③手間の再利用
④余った時間をそれ以外に有効利用したい

先日は①単純な個人的な趣味ということに関するということで書かせていただきました。趣味というより ITに触れたのは20代半ばでそこまではどれだけITとは無縁の人生だったのかを書かせていただきました。

②リスペクトと③手間の再利用

について書かせていただきます。ITにEXCITEしてしまうのは

追いつけないスピード
医学は追いつけないスピードが進行しています。特に基礎医学の分野が早く 昔読んだ教科書の知識では追いつけません。時々、見るまたは見てもらうビデオに古いものですが これをみると指数関数的に変化する世界という現実

しかし、実際に 臨床の現場にその基礎医学が応用されるにはかなりのタイムラグがあります。そして臨床の現場の中でも海外は先に利用できて日本の臨床の現場に来るのには更に時間がかかることが多いのです。そういったおいつけないものにTHRILLEDしてしまうので 医師の中にIT好きな人が多い(?)のはなんとなくわかる気がします。

サイクルが早い
先程、書かせていいただいたこととかぶるところがあるのですが  ITの場合には扱うデータなどの問題でサービスを作る側はSECURITYなどに気を使わなくてはなりません。しかし私のように利用者側は設計者の意図や狙っているマーケットなどが見えてそこに日々サイクル早く対応しているIT業界の方にリスペクトを感じてしまいます。 そのあたりのスピード感が気持ちいいんですよね。見ているだけで。


試行錯誤ができる
医学の場合には様々なトライアル、特に薬物や介入を伴うものは倫理委員会を事前に通さなくてはならないなどがあり 物理的、心理的ハードルが高く その時点で試行錯誤を諦めてしまうことがあります。そういった意味でも倫理委員会のハードルを下げておきたいという気持ちがあるのだと思います。なんとなく気持ちが繋がりますね。 特に開業医になって試行錯誤のハードルが高くなって その気持の逃げ道なのかもしれません。(倫理委員会については①ー⑧で書いております)

手間の再利用が出来る
先日のIT①で書かせていただきました
国家試験のときには 教科書に付箋をつけたりノートに書き写したりという勉強方法でした。(アナログからアナログに) 

しかし、数年経過した眼科専門医試験の際には教科書や問題集の問題点や苦手なところをOneNoteアプリに転記していました。(アナログからデジタルにマニュアルで)
そして、今はWEBで調べたものをそのままコピペすることができます(デジタルからデジタル)
このようなコピーコストが非常にさがっているのです。 そういった意味でCREATORの方に取っては厳しい世の中かもしれませんが 手間の再利用という意味では非常に便利な世の中になっています

しかし、今の世の中はまだまだデジタルとアナログの混在しているので<アナログからデジタルに自動に>というところが課題なのかな?と思いながら日々IT工夫を考えているのかな?とおもいます。

巨人の肩の上に
「あんたがシステム組んでいるの?」と思われた方 答えはNOです。自分が一から組み立てる必要は無いんです。 すでに同じような悩みやため息は世の中にあふれているんです。そしてその解決策をお持ちの企業があるはずという考え方です。誰かに乗っかればいいんです

<専門性を気楽に委ねては?> 患者さんの紹介がなぜ必要かと言いますと、情報爆発の時代、時間の物理的制限の中で専門性を上げる必要性があるからです。専門性は知識と経験が相まって形成されますが、医学の総体の中で個人がカバーできる範囲は年々小さく...

Posted by NYAUW on Tuesday, November 19, 2019


偽デジタルからデジタルを自動化


たとえば 以前の記事でも書きましたが 電子カルテの画像情報はコンピューター上で表示されるJPEGなどのデジタル画像ですが実はアナログなんです つまり偽デジタルなんですと 本来のデジタルの意味は何でしょうか?
これがまさに手間の再利用という観点なんです

 画像のキャプチャでPNGやTIFFやJPEG形式というデジタル画像ですがその中の数値データは画像に組み込まれたもので抜き出すことはできないアナログ情報になってしまっているのです。(偽デジタル

当院ではこのビューアを利用しており、これは様々な機器の画像データを表示できる汎用ビューアですが他社様と違うのは 画像の中のアナログ数字情報をOCRで読み取って トレンドラインを描いてくれる機能があるのです。これが本来のデジタルの意味だと思うのです。

電子カルテを今のカルテにした理由も手間の再利用です


紹介状も電子カルテでデジタルで作成して 紙でアナログ化して送って そしてデジタル文字情報が消えてしまうので画像としてはデジタルですが内容としてはアナログな偽デジタル形式です。それをさらにスキャンして取り込むという手間の再利用がされない方式なのです。 もちろんPDFでOCRでということも可能ですが なかなか一覧性がPDFだと良くないという問題もあって悩ましいですよね。受付スタッフさんなどがそのサマリーを入力したりして 世界で苦行が繰り返されています。手間の再利用を目指してため息解決策の発見をしていきます

今日はここまで


 







































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