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希少疾患や小児疾患を専門にしているクリニックの先生・製薬企業様へのお願い

長文になりますので、まずは先にお願いを書かせていただきます。

希少疾患や小児疾患を専門にしているクリニックの先生方へ

・ご自身のサブスペシャリティ登録
・先生のいつもの紹介先の登録

をお願いしたいです

希少疾患や小児疾患薬を扱う製薬企業の方へ

製薬企業間の自主規制でなかなか自由な広報活動などを行えないのは重々承知しておりますが 、医師の方への声掛けなどをお願いできないでしょうか?

 

紹介先登録プロジェクト

クリニック医師の紹介先登録のプロジェクトを開始しております

先生方の中には意図をすぐにご理解いただける方も少なからずおられて嬉しい限りです。実際の登録の際に診療科とそのサブスペシャリティを書いていただくようにしております

医療機関を探すのはどんなとき?

医療機関探しをしている方は はじめにかかった医療機関では課題が解決しなかった可能性があります。

もちろん その医師との相性問題などもあるかもしれませんが、専門性のミスマッチの問題が多いかと仮説を持っております。


目ン玉は小さい

「えー、ここではわからないの?」「眼科なんて 目玉小さいじゃん」という患者さんもまだまだおられます。

しかし、日本ではマイナー診療科と言われる私の診療科である眼科でも


角膜
涙道・涙液
網膜硝子体
神経眼科
屈折矯正
白内障
緑内障
弱視斜視
ロービジョンケア
小児眼科
眼炎症
眼腫瘍
眼瞼・形成

などのサブスペシャリティに分かれます。 そのうち1-3つくらいの分野についてのみ強いだけでそれ以外の分野は苦手という先生方が多いと思います。

そして自分の得意なサブスペシャリティについては 学会や論文や教科書で有名な先生についての情報 または紹介先もなんとかカバーできますが 自分がほぼ触れないサブスペシャリティはGOOGLEで調べるような状況ですので 医療情報レベルについては一般の患者さんと変わりません

つまり、患者さんは眼科医だから、目なんてちっちゃいからすべて知っているでしょ?と診察を受けに行った眼科医で 専門性のミスマッチがあった場合には 医療機関探しをしなくてはならないのです。 


希少疾患・小児疾患

しかし、特に希少疾患や小児の病気の場合には医師も実は探せないことが多いのです。 

世間や他の医療機関からの期待値から、患者さんの数が多い疾患についての情報提供を医療機関のWEBなどでしていることが多いため 希少疾患にまで記載があることはすくないのです。そうするとわからないため数撃ちゃ当たる方式ではしご受診を繰り返してしまうという現状があります。

親切心が親切にならないことも(合成の誤謬)

疾患について「正直、わかりません」と言ってくれる医師の場合だと そのときには冷たく感じるかもしれませんが 専門性が近いところを早めに探そうとするので結局は早いのです。諦めて次に行けるのです。ですので 私はわからない患者さんは他院への紹介早くするように心がけています

【御来院頂く皆様が自身の家族だと考えた時にどのようにするかという視点で対応してまいります。私自身は円錐角膜、角膜屈折矯正手術、白内障など 前眼部を主に専攻して来ました。これらの分野については他の先生から頼られるクリニックとなるよう努力してまいりたいと思います。近隣の適切な専門外来や施設の先生方への速やかな紹介を心がけ最終的にご満足いただける医療の提供が出来るよう心がけてまいります。このような想いを持って、現在の限られた医療資源を地域で有効に活用し患者さん・医師・社会にとってサステイナブルな医療環境構築に貢献してまいりたいと思います。】

そのときには「冷たいな」「知らないんだ」と思われても 結局は患者さんの最終的な課題である疾患対処が早い方法を選んで行きたいと思っております。

しかし、その分野の専門家ではなくても紹介先がわからないので親切心から経過を診て頂く場合には そこで診断や処置が遅れてしまうこともありますのです。もちろん その先生にも悪意はありません。しかし、そういった積み重ねが患者さんの問題を増幅してしまっている可能性もあります。

合成の誤謬問題ですね

【医師の幼稚園<12>改めて「おっ!」と思った言葉 <合成の誤謬> 】 (これは「医師である私の幼稚園体験」という意味です 読者は医療従事者全般ですので。 薬剤師さんも勿論対象読者です!問い合わせが有りましたので) 昔から知っていた言葉で...

Posted by NYAUW on Thursday, December 31, 2020



そういった観点で希少疾患について調べていた際に素晴らしくまとまった資料を見つけました

武田薬品工業様のPDF資料ですが

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・時間の問題
・診断制度の問題
・はしご受診の問題

文章や解析・考察も素晴らしいですが 最後のまとめのFIGUREが素晴らしいので引用させていただきました。

GOOGLE検索・口コミ評価

患者さんもGOGOLEなどで検索は行っていると思うのですが 病名で検索して GOOGLE評価の高いところに行かれていることが多いと思います。

皆さんも飲食や電化製品買うときに星の数の評価を見て判断されることが多いと思います。しかし、 自分の専門業界の競合の評価を見たときに 納得のいかない評価を少なからず見られると思うんです。つまりこれはSEO対策やリタラシーが高くない人の評価も単純平均されているだけですので。

医療に関しては名医サイトなどがありますが 専門家というのはスーパードクターや神の手のことを意味しているわけではないのです。

<専門性情報> 患者さんに来て頂くには「専門性の高さ」が必要とまずは結論づけました。 まずは、KYAUWのプロジェクトの中で求める「専門性」の定義をしたいと思います。厚労省も述べているように、専門医としての能力について、医師と国民との間...

Posted by NYAUW on Wednesday, December 11, 2019


GOOGLE検索ではないものを・名医サイトでないものを

そういった目的から 紹介先登録プロジェクトを開始しました。

紹介先?と思われるかもしれませんが、紹介というのは非常に大切な行動です。

まず紹介を行う先生は 患者さんや紹介先に自分のソフトやハードの不足という欠点を晒す必要があります。その下がった期待値を持った患者さんに紹介先で良い受診体験をしてもらえないと 「あの先生無能だし 紹介先もイケてない!」となります。つまり クリニックの存続をかけた行動なのです。 

そして紹介を受けた先生も クリニックというリソースの足りない状況を理解する 【後医は名医】というスタンスを理解する必要があります。そういった積み重ねが 継続して紹介行動が続くことに繋がります。 

<ONE STEP...

Posted by NYAUW on Friday, November 15, 2019


ですので【いつもの信頼する紹介先】というのはもちろん 先生同士の歴史がある中の関係ですので 他の先生が同じ関係を維持できるかは未知数ですが それでもGOOGLE検索でいくよりも患者さんの不満は少ないのでは?という仮説です。そういった すべての医師が持っている紹介先という貴重な情報ではありますが それを共有していただくことで 患者さんの受診行動のストレス 社会保障負担が減り それが回り回って医師への信頼性が上がっていくようなプロジェクトだと信じております。

医学リタラシーの高い人の紹介先情報を数珠つなぎしていけば、上図にある8人もの医師にかからなくても早く適切な専門性医師に到達できると思うんです。

【勝手に阿佐ヶ谷調べ② 直行便は諦めたほうが結局は早いかもという仮説】 勿論 ピンポイントで全国津々浦々の様々な専門ごとの先生の情報を患者さんに提供することを最終ゴールにするのは現実的では有りません。 例えば航空会社は全国の空港に直行便...

Posted by NYAUW on Thursday, July 22, 2021

【勝手に阿佐ヶ谷調べ⑥ とりあえずの医療機関情報でも良い?】 前の投稿で 航空機の便でハブ&スポーク方式で 地方空港同士が繋がっているという話を書かせていただきましたが それと同じように ハブ空港的な まずはかかってもらう中継病院情報を指...

Posted by NYAUW on Monday, July 26, 2021

改めて

希少疾患や小児疾患を専門にしているクリニックの先生方へ

・ご自身のサブスペシャリティ登録
・先生のいつもの紹介先の登録

をお願いしたいです

希少疾患や小児疾患薬を扱う製薬企業の方へ

製薬企業間の自主規制でなかなか自由な広報活動などを行えないのは重々承知しておりますが 、医師の方への声掛けなどをお願いできないでしょうか?

下記のサイトへの登録をよろしくおねがいします

2021年10月28日14時31分31秒

2021年10月28日14時31分31秒_001


 



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