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処方箋リフィルはレストランのクーポン券と同じ効果

昨日の報道でリフィル解禁という話が出てきました



 昨日の会話は処方箋リフィルはオンライン診療並の効果ということで 患者さんの医療機関選びの基準が変わるかもという【患者さんマインド】からの視点でした。


患者さんは卒業します

井手:「先生 自分自身で病院にかかったのっていつ?」
A医師:「ほとんどフェードアウトしてしまっていますね。 以前も予約とっても忘れてしまうという話でかなりディスられましたが」



井手:「ということはそこのクリニックの患者さんのベースは減っていっているんですよね?知り合いの先生でしたよね?かわいそうに」
A医師:「すみません、、、」
井手:「ではその先生は路頭に迷っているわけですよね?」
A医師:「相変わらず 元気そうですが。」
井手:「先生のクリニックも そういった途中でお越しにならなくなる患者さんもいるんですよね?」
A医師:「そうですねー。」
井手:「リフィル解禁で患者さん減ってしまうのはクリニックとしてはチャンスで良かったですね?
A医師:「えっ?薬のときの処方箋の代金もばかにならないんですよ チリも積もれば山となるですよ。患者さん減ったら困る 大丈夫かな?」
井手:「もちろんチリも積もれば山となるという考えも大切です。しかし、木を見て森を見ず にも注意しなくては?」
A医師:「(あ?またディスられる)そうですねー。それが題名の処方箋リフィルはレストランクーポン券と同じ効果ということですね



朝食の準備


井手:「先生、朝食を自分で準備できますか?」
A医師:「作っていますよ。トースターでパン焼いて、冷蔵庫から牛乳取り出して グラスに注いででしょ? 簡単ですよ」
井手:「全然できてないじゃん。 まず小麦粉自分で作ってないし 乳牛育てていないし」
A医師:「そんな事してたら一日終わっちゃいますし 診察もできないじゃないですか?」
井手:「分かっているじゃないですか?」
A医師:「なにがですか?」
井手:「自分がすべきことの優先順位 朝食といっても 自分のプロの仕事に影響しない程度に自分でしている。他人に任せられることはプロ(農家・酪農家の皆様)に任せている」
A医師:「そうですね。たしかに」
井手:「でもクーポン券の話とは全く繋がりません。」
A医師:「えっ まだわかんないんですか?」


100=?X?


井手:「100は何かける何?
A医師:「1x100,2x50,4x25,5,20,10x10とか?正の整数だと」
井手:「そのとおりです。 固定費や変動費などややこしいことは抜いて 今の保険診療システムはどういった収入体系 掛け算で表現すると」
A医師:「えーっと、(診療報酬単価)X(患者さん数や頻度)
井手:「ですよね100の収入を得るためには 様々な掛け算の組み合わせがありましたよね?1の単価の診療を100回行うのも 10の単価の診療を10回行うのも 100の単価の診療を1回行うのも同じです。」
A医師:「患者さんが自然に脱落することを考えると 頻度を増やしたらいいのでは?そうすれば掛け算の100を維持できますよ!」
井手:「先生 それは禁じ手ですよ!一貫性のない診察頻度は患者さん スタッフ 薬局や周りの医療機関にバレちゃいますよ あの先生 患者さんへ減ったから診察頻度増やしていると 」

頻度を増やすのは禁じ手


A医師:「じゃあ どうすればいいんですか? 患者さんは減るし 頻度も上げてはいけないなら 掛け算100を維持できない!」
井手:「だから リフィルは逆に考えるとレストランクーポンなんですよA医師:「もーよくわからないんですよ 井手先生の言っている例えは」
井手:「レストランクーポンってなに?」
A医師:「割引券でしょ?」
井手:「そうですが 儲からないし 損するのに 意味分かんないですよね? 僕は診察券もクーポン券もすぐ捨てちゃいます。意味分かんないので」
A医師:「えー、もったいない!」
井手:「クーポン使うほうがもったいない 自制心がないから
A医師:「なんでですか?」
井手:「なんでそもそもクーポンク配るの?損するため? その会社はお金余ってんの?」
A医師:「キャンペーンで顧客還元とか書いているじゃないですか?お世話になっている皆様に!とか」
井手:「A先生 株主? これまで何回も通ってるの? XXレストラン」
A医師:「いや 一回も行っていないです」
井手:「じゃ全然貢献していないのに還元だけ受けるというのはおかしくない?」
A医師:「確かに」
井手:「企業は誰のもの?」
A医師:「従業員や株主?」
井手:「このあたりの定義は難しいですが いずれにしても 従業員に給料を払ったり 株主には儲けのストーリーを示さないといけないということを考えると 営利のために存在しているので 結果損することはあっても 計画上は儲けるスキームである必要があるのです
A医師:「確かにそうですね。 じゃあクーポンは企業が儲けるためなんですか?」
井手:「そりゃそうですよ!」
A医師:「クーポン券怖ーい! 先生がすぐに僕がクーポン券捨てる理由がわかりました。 だから自制心がない人は捨てなきゃいけないんですね(笑)
井手:「クーポンは自制心がない人は捨てなきゃいけないんです(笑)

処方箋リフィルはレストランクーポン券と同じ効果


A医師:「じゃ、処方箋リフィルは怖いものなんですか?」
井手:「いやいや、また異なるストーリーなんです。クーポンは 結局は企業が儲けるために 一時的に 赤字になっても ファンになってもらえば 次からは定価でサービスを買ってくれるので 結局は儲かるようになっているのです。 これまでの実績で クーポン配ればどれくらいの人がリピーターになるかの実績データから期待値計算が出来るのです。

(リピーターになる人数)X(一人あたりの利益額)ー(1回だけクーポン使う人数)X(一人あたりの損失額)がプラスになるように設計していけば良いんですよ。」
A医師:「へー」
井手:「先生だってGMAILとかお金はらずに使っているでしょ? でも僕みたいに Google Workspaceを有料で使っている人もいるんです。このnoteも基本無料ですが 僕は投稿予約をするために月に500円払っています。いわゆるフリーミアムモデルです」



A医師:「あっ ちょっと待って下さいね。損して得取れということですね。ていうことは 処方だけの患者さんが来なくなった損失を何かで埋め合わせるということですね それは患者さんの診察頻度を上げるという禁じて手ではない方法でということですね?」
井手:「良いですねー。A先生のクリニック 受付混雑していない?」
A医師:「しています」
井手:「美味しいと知っているラーメン屋には行列する人いるかも知れませんが、普通は行列していたら諦める人多いですよね? あとは一回ドア開けると小さなバーみたいなところって入りにくいでしょ? 」
A医師:「確かに。」
井手:「そういった混んでいるところや よくわからないところっていうのは顧客から見るとなかなか入りにくいんですよ。だから一回良さを知ってもらうマーケティングコストと思っているから 割引クーポン配っているんです。しかし、保険診療ではクーポンは配れないから 混雑しすぎていない状況を作る必要があると思うんです。 」
A医師:「なるほど、そういった患者さんがすこし空いている状況がこのリフィルで作られるのでその時に ちょっと気になっていたクリニックに入ってみようかなと思わせるという意味で クーポンと同じという意味なんですね! 先生いつもながら話が遠すぎる」
井手:「先生 完璧な回答です」
A医師:「だから井手先生は予約システムでも人数少ししか予約取れないようにしているんですね?」
井手:「そうなんです。 飛び込み患者さんがお越しになった時に あまりに混んでいると 受診体験が悪くて静かに去っていくのが良くないですから」
A医師:「なるほどストーリーが読めました。そうやって新しい患者さん用にスペースを作っておくんですね そして体験をしていただいてまた口コミを広げていただくと」
井手:「勿論それがうまく行っているかはわかりませんが 25000人中8000人が何らかのつながりでお越しになった患者さんと問診票のデータを解析してわかりました。」
A医師:「私も 自分のクリニックのデータ調べてみよう」
井手:「しかし、自分のクリニックの前を通ってくれた人は あ、今日空いているから入ってみようと思いますが 遠隔の人は なかなか来れないわけです。」
A医師:「ですよね。」
井手:「そういった際には やはり紹介先としての信頼を得ておく必要がありますが  自分も 他分野や他地域の先生のことを知らないのです。この探せない 探してもらえない状況を改善していきたいんです
A医師:「だから このチラシなんですね?」

2021年10月28日14時31分31秒

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