[2022年10月5日水曜日]飽きないレシピなんかより


 飽きないレシピなんかより。
 飽きても、また帰りたくなる。
 そういう故郷の味を教えてくれ。
 もう、セーフティーなエンプティーの味には。
 うんざりしているから。

否定
 飽きないレシピなんか。
 もういらない。

 セーフティーなエンプティーの味。
 そんな味の素を大量生産しても。
 うんざりなんだよ。


フィロソフィー
 こんなもんじゃない。
 そんなもんじゃない。
 あんなもんじゃない。

 たぶん、ボニーとクライドは。
 説教のレシピを垂れるような。
 つまんない人ではありません。

 もっと刺激的で。
 何よりも懐かしくて。
 だけど、必ず飽きる味。

 それでも、また帰りたくなる。
 そういうでっかい味です。


否定
 もう、いらないって吐き棄てた。
 昔の自分のクズを。
 今のクズがぶん殴りたくなるほど。
 でっかい味は笑っている。

 そういうものだから。
 いいんだよ、気にしないで。
 また食べたくなったら。
 いつでも帰っておいで。

 そう言ってくれた。
 約束の故郷は記憶の中に。
 飽き飽きしたはずの白秋に。

 飽きる味でいいよ。
 でも、また必ず食べたくなる。
 そういう味がいい。


フィロソフィー
 必食のレシピには。
 必ず飽きがあります。
 だから、また帰りたくなる。

 飽きない。
 セーフティーなエンプティーの味は。
 飽きないかわりに綺麗に消え去る。

 飽きがない商いの味は。
 違うのれんでも食べられるから。

 故郷の味とは違いますね。


否定
 全く違うね。

 飽きていいんだよ。
 飽きるほどあったのが。
 しばらく、味わえなくなる。

 だけど、必ずまた食べたくなる。
 そういう故郷の味のレシピ。
 それを教えてくれ。

 この追いかけっこも。
 きっと、飽きるんだろう。
 それでも、また追いかけたくなる。
 そう気づいているから。

 まだまだ追いかけていく。

 あなたにもそういう故郷の味があるのでしょう。
 飽きたのに、また帰りたくなる。
 そういう味の故郷が、新しい黄金時代の今が。
 それが記されたレシピが、たから地図。


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それでは、また次の機会にお会いしましょう。





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