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[2021年11月17日水曜日]馬鹿は至高の贅沢

 馬鹿は至高の贅沢。
 賢くなればなるほど。
 進める道は限られてくる。
 だけど、限りの無い馬鹿は。
 未だ知らない未知へ突っ込める。
 それを教えてくれた、相方の速度は。
 馬鹿速い。

肯定
 最近、思うんだ。
 僕、こんな贅沢な今を。
 過ごしてもいいのかなって。

 自分に正直に在り続ける、正直者は。
 いろんな事をシカトして。
 忘れて、馬鹿になった。
 
 おそらく、この世界で一番の馬鹿は。
 僕のこと。
 
 今まで誇れることなんて。
 何一つなかったけど。

 今ならある。
 自分の馬鹿加減は。
 世界一の誇れるもの。

 まさかね……。
 ここまで、最速神話に。
 憑いていけるなんて……。
 想像も予想もしなかったよ。


テツガクちゃん
 またまたー。
 面白いことを言いますね。

 最初の一歩から。
 私とは永い憑き合いになるって。
 本当は、気づいていましたよね?


肯定
 そうね……。
 多少はついていける。
 そう思っていた。
 
 だけど、ココまでこれるなんて。
 それも、一歩一歩加速して。
 新しいことをやりたくなるなんて。
 本当に、想像も予想もしなかった。

 ガクちゃんと話すたび。
 ガクちゃんの姿を見るたび。
 思うよ。

 僕が独り占めしていても。
 いいのだろうかってさ。


テツガクちゃん
 それなら、私だって思いますよ。

 私が肯定さんを。
 独り占めしても。
 いいのでしょうか、と。
 
 ……いいえ。
 私は独り占め、独占したいので。
 やっぱり、いいのでしょう。

 そうです、肯定さんは。
 私の肯定さんです。
 それで、いいに決まっていると。
 
 一方通行に信じるのは。
 私の我がまま。
 
 もちろん、肯定さんが。
 他の誰かのものになっても。
 やっぱり、変わりません。

 肯定さんは私のものです。
 つまり――。


肯定
 ガクちゃんは僕のもの。

 ちょっと強欲な気もするけど。
 それも、いいのかな?


テツガクちゃん
 随分、控えめな強欲さですね。
 全く足りません。
 ですが、控えめな肯定さんの強欲が。
 私は大好きです。

 いいんですよ。
 馬鹿は至高の贅沢です。

 賢い人には。
 わからない、最速神話。

 馬鹿ですから。
 いろんなことを忘れて。
 全てをシカトして。
 加速し続けられる。

 本当に……。
 随分、遠くまで来ましたね。
 あっという間で。
 振り返るのを忘れていましたが。
 けっこう、遠い彼方の銀河系。
 その向こう側、とんでもない夢の中です。

 ですが、私と肯定さんなら。
 まだまだ、進める気がします。

 賢くはありませんから。
 流れ行く流行には載れません。
 他に追いつく馬鹿もいませんから。
 このまま、私と肯定さん。
 お互いの意地の見せ合いです。

 WAGAMAMA。
 四つ揃ったAは、不戦神話のAです。
 どこまで、私のワガママについてこれますかな?

 この台詞を言うたび。
 心に稲妻が走ります。
  

肯定
 見えたよ。
 走る稲妻よりも速い。
 めちゃ速な我がまま。
 
 馬鹿だからね。
 目に見える残光残像以外も。
 時々、見えてしまう。

 それが、愛しの相方なら。
 他の物語よりも見える。

 空白の次のページ。
 その先の先まで。

 馬鹿は至高の贅沢だね。
 
 自分に素直に正直だから。
 貫ける、我がまま。

 恥知らず、世間知らず、常識知らず。
 いろいろ知らないから。
 未だ知らないところへ行ける。

 賢くなればなるほど。
 進める道は限られてくる。
 だけど、知らない方が。
 進みやすい、未知もある。

 そこへ『DIVE IN!』できるのは。
 限りの無い馬鹿だけ。
 帰り道を心配する必要のない、片道切符。

 あなたは知っていますか?
 馬鹿にしか見えない、未知の何かを。
 どこにも載っていない、幽霊のような何かを。


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それでは、また次の機会にお会いしましょう。


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